中手の九九とは、攻め合いに中手が絡んでいる時に、中手をされる側の攻め合いの手数です。 3-3 4-5 5-8 6-12 です。つまり、3目中手は3手、4目中手は5手、5目中手は8手、6目中手は12手です。 中手をされる側の目を作っている石に不備(例.切れる傷等)があると、手数はもっと短くなります。 右図は 左上 白が3目中手 右上 白が4目中手 右下 白が5目中手 以上は実際に攻めあいの局面を作りましたので>印で進めて下さい。中手の手数と同じ手数にしましたので、中手する黒が先に打つと勝ちます。白が打つと生きてしまうので攻め合いになりません。 左下は黒が6目中手になった局面。これは攻め合いになってませんが、同様に考えてください。 <4目中手が何故5手かということの説明> 右上で、黒13に白14と取ってます。この段階で、白は3目中手になりました。3目中手は3手なので、それまでの手数3手と合計すると、6手になりますが、白14に1手使っているので、差引5手となります。 3-1+3=5 という計算です。5目中手、6目中手もその考えを入れれば、8手、12手になります。 <n目中手をm手とした場合のn+1目中手は何手かということの説明> 上記の考え方をnとmを使って表すと n+1目中手の手数=n-1+m となります。 4目中手の手数は 上の式に当てはめると(n=3、m=3なので) n-1+m=3-1+3=5 5目中手の手数は 上の式に当てはめると(n=4、m=5なので) n-1+m=4-1+5=8 6目中手の手数は 上の式に当てはめると(n=5、m=8なので) n-1+m=5-1+8=12 となります。 |
中手(ナカテ、或は、ナカデ)の形は3目中手から6目中手まで4種類ありますが、中手の型は全部で6型しかありません。 実は中級の人が5目中手で殺せる状況にあった時に、時間に追われて中手の一手を打てなくて、結局その碁を失うということがありました。 私から見ると、時間が無ければ、兎に角、中手の手を打って、相手に妙手を打たれて負けるなら分かるのですが、中手以外の着点に打って負けるということは、考えられないことです。大会で優勢な碁を時間に追われて落としたsmile_aceの意見なので迫力はないかもしれませんが・・・。 そこで、中手は、一体何種類あるのかまとめてみました。従って、標記の格言はsmile_aceのオリジナル格言です。 <左上> 3目中手です。真っ直ぐの3目、カギ型の3目、いずれも、空いている3目の真ん中(黒1、3)に打って中手が成立します。3目中手は中手の基本です。 <右上> 4目中手です。黒5と打って中手が成立します。 同じ4目の空きでも、正方形の形のものは、黒から打たなくても死んでいます。例えば白6と打った時に黒7と打てば3目中手です。 <右下> 5目中手の形は2種類あります。黒9、11により、5目中手で殺せます。何れも、右上の形を1目広げた形です。 <左下> 6目中手の形は1種類だけです。この形は花びらに似ているので花六ともいいます。黒13で6目中手になります。また、5目中手の形から1目広げた形です。 尚、攻め合いになった場合は、白を取りにいきますが、黒15から黒45の様に、打っていってとります。 1.4目中手は3目中手の形にし、 2.5目中手は4目中手の形にし、 3.6目中手は5目中手の形にし、 取りに行きます。それが分かると、中手の手数がわかりますが、 中手の九九 というのがありますので、それを暗記すると良いと思います。 |