定石後の死活、攻め合い、ヨセ

ヨセ問題 黒先で最善のヨセを示す0801
<右上 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
黒1のコスミツケから、黒9までの定石によります。 この形は白から打つ場合、白B18に打つのが大きいヨセです。

<右上 回答>
黒11のハネが当然の手です。黒は先手を取る為に黒13とヒキます。

<右下 変化図>
黒17のツギだと、地は得ですが、後手になります。他のヨセとの兼ね合いで選択します。

<左下 変化図>
白20は白の利かされになります。
ヨセ問題 黒先で最善のヨセを示す0802
<右上 問題図>

<左上 変化図>
白1、黒2の時、白3でB16を保留しておけば、白5や白4に石が来ると、白7が成立します。

<右上 回答>
白からのヨセは、白9のノビです。白13までの形は白11の石が連絡しており、黒地を削減しています。

<右下 変化図>
白15と単に押さえると黒16の 取りとなり、白先手ではあるけど、殆ど得をしていません。

<左下 変化図>
白21に対して、黒22と打つと、白23で白の花見コウになります。
ヨセ問題 黒先で最善のヨセを示す0803
<右上 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
黒1の星打ちに対して、コスミツケの後一間に構えたところへの三々打ち込みに対する定石形から出来ます。
黒11のハネダシから黒13と打てば、隅が守れます。
この打ち方は上辺を守る時に採用します。
黒15までが一段落で、その後、黒が2子を取った形が問題図です。この定石は、黒11で黒12とグズム定石に比較して、お互いに固い形になってしまいます。

<右上 回答>
黒19から白24までが双方最善のヨセです。

<右下 失敗図>
黒25のハネ(アテ)に対し、白26と一子を取ると、黒27と大きく進入されます。

<左下 失敗図>
アタリだからいって、黒29のツギは白30と換わって黒大いに損です。
ヨセ問題 黒先で最善のヨセを示す0804
<右上 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
黒1から黒17まで。

<右上 回答>
黒19から白22まで、黒先手で、白地を2目にしました。
つまり、黒から、黒T13またはT17が先手なのです。

<右下 変化図>
白24に対しては、黒25と切って、黒31までのコウです。 この黒31は手抜きしても、白はコウを解消出来ないので、保留も可能です。 尚、白30で白T3は黒31と打たれて5目中手です。

<左下 変化図>
白34は逆ヨセ約10目と大変大きい手です。白34でC2のサガリは黒A7が先手になるのでカケツギが良い手です。
黒先白死0805
<右下 問題図>

<左上 問題図の出来る経緯>
白1のコスミツケに、黒2と打って先手を取ることがありますが、これは後に、白5のノゾキから白13までの生きを残しています。
問題図はこの形に黒14を加えたものです。

尚、黒2に対して、白D15を利かすのは、白5以下の手を無くしてしまいますので、「先手という媚薬」を飲んだ悪手となります。

<右下 回答>
黒16の出、黒18のオキから黒20と打てば、黒22に対して白Q1と打てないので白死となります。

<左下 変化図>
黒26等の石があれば白27とハネることになります。
この場合、黒28と押さえるのは切られてコウになります。
ただし、白がコウに勝った場合でも、黒から左上へのヨセが打てる場合は、白の得は僅か(4目=黒地減8-白地減7+白地増3、しかも後手)なので、白として、いつもコウにするのが良いということではありません。