『韓国併合への道』 題 名:『韓国併合への道』(新書)
作 者:呉 善花
出版社:文春新書 086
出版年:2000年
図書コード:ISBN4-16-660086-9
定 価:690円(税別)

感想

みっちゃんも言っている通り、この本のテーマは、韓国のこき下ろしと日本の賛美で一貫しています。もう隅から隅まで、完膚なきまでに徹底的にやっています。

しかし、呉善花氏は、なぜここまで、日本の自尊心をくすぐり、韓国・朝鮮人を貶めるような歴史記述をしているのでしょうか。

氏の言うように、この本のモチーフが「日本に併合されるような事態を招いた韓国側の要因を、その国家体質・民族体質を踏まえながら、歴史的な事件とその経緯のなかから究明していこうというもの」なのであれば、日本の〈善行〉をことさら取り上げる必要は全くないように思えます。韓国人の要因だけを取り上げれば良い話なのですから。

なぜ、韓国人である呉善花氏は、自国を〈自虐〉的に批判し、日本を賛美するのか。

その理由を、僕はこう推測しています。長年に及ぶ日本滞在により、氏は、日本人をウリ(われわれ)、韓国人をナム(他人)と捉えるようになったのではないか、と。氏は、他の著書で、「日本に永住するつもりであり、韓国に帰国することはない」と表明しています。とすれば、韓国人である氏は、本書の記述を通して、ウリ=日本人にコミットし、ナム=韓国人との決別を計っている、とこう言えるのではないでしょうか。一部の日本人にとって、「韓国人が書いた韓国批判」は非常に心地よいもので、それだけ日本人にコミットすることができるようになるのですから。(kawahiroさん)

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