黒鳥氏への質問文2

質問INDEX


日本基督教団
戸塚教会
牧師 黒鳥 栄 様

拝啓
 春雨降りやまぬ候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
 2006年3月20日付けで貴方の回答文を受理しましたことをご報告申し上げます。
質問状及び、回答文については、インターネット上の私のHPに掲載しました。私が質問状をHPに掲載してから、HPは数日で延べ1000人以上の方が閲覧されました。また、数々の方から拉致監禁について批判や、貴方が牧師であることやカウンセラーを名乗っていることに関し、疑問視するメールも頂きました。反対に拉致監禁に賛同する人は皆無でした。これらは、脱会の為の拉致監禁について、多く人が心を痛め、関心を寄せる問題であったという事を証明するものです。
 さて、貴方から頂いた回答についてですが、残念ながら、どれも私が提出した質問状からは的を外れており、私との関係を良くしたいとの貴方の意思も見られず、全く回答になっていないと感じました。
 つきましては、頂いた回答書を元に、再度以下の質問状を送らせて頂く次第であります。
 質問状をご確認の上、誠意あるご回答をくださいますように、お願い申し上げます。
 ・文中、赤字は貴方の回答文を引用
 ・添付文書:私のHPの最初のページ(全てのコンテンツの表題が表示されています)

敬具
2006年3月27日
宿谷 麻子

質問状

1. 先日、回答をいただきましたが、明らかに弁護士が作成したと思われる箇所が随所に見受けられました。この回答文は、全て貴方自身が作成したものですか。それとも、弁護士が作成したものを、FAXなりコピーなり、あるいは口頭で聞いたものを書き写したものですか。もしそうであれば、貴方との会話を誠実に求めようとする、私に対しての侮辱になります。

2. ア.宿谷さんは、質問状の中で、「黒鳥・清水裁判」に関して何度か言及していますが、 いずれについても誤解があると思います。横浜地方裁判所、東京高等裁判所の各判決を再読していただきたいと思います。
 私の質問書のどの部分が「黒鳥・清水裁判」に関して誤解される点なのでしょうか。誤解している点をご指摘下さい。もう一度、質問文を再読されたうえで、教えてください。
 判決文を一般の人が入手することは困難です。私も判決文を持っていません。貴方が私に判決文を読んでくださいと言うのは無理な要求です。もし私が判決文を読もうとするならば、貴方から送って下さる必要があります。
 そこで、貴方の意見どおり、裁判のことをより深く、かつ全体の内容を理解したいので、二つの判決文、訴状、控訴状、今利さん本人の証言調書、貴方の証言調書も送ってください。プライバシィの問題に触れるのであれば、判決文を送られる際には固有名詞などプライバシィに関わるところは黒で塗りつぶしてあってもかまいません。
 そもそも私は、「黒鳥・清水裁判」を「個人と家族を守る裁判」と意味づけした表現について質問しています。裁判の中身については一切質問していません。

3. イ.統一協会による正体を隠した伝道の違法性や、誘い込んだ信者に対する恐怖感を植え付けた上でのコントロール、違法な資金集めについても重大な誤解があるようです。 これらの問題に関する裁判所の判決を再読していただきたいと思います。特に統一協会が、誘い込んだ信者に対し、両親は「肉的親」であって「真実の親ではない」孝行すべき親は文鮮明夫妻であると教え込んでいる事実を認識していただきたいと思います。
 「黒鳥・清水裁判」は、違法伝道訴訟あるいは献金返還訴訟ではなく、統一協会信者である今利さん夫妻が拉致監禁説得は不法であることを訴えた裁判です。2人の訴えに対して、貴方たちは拉致監禁した事実はなく、あれは「親子の話し合い」だったと反論しました。拉致監禁か親子の話し合いだったかが裁判の争点でした。
 裁判の過程で、貴方たちが統一協会の問題点を主張したことは知っていますが(私も一部は認識を共有しています)、それは裁判の争点とは直接関係のないことでした。質問状でも貴方が指摘したようなことについては触れてありません。その為、何を私が誤解しているのか理解できません。弁護士が別の裁判の判決と混同して貴方に話したのではありませんか。

4. 統一協会では「氏族メシアの教え」があり、協会員全てに「氏族メシア」となることを義務付けています。例え親が統一協会に反対していたとしても、信者が文鮮明氏のもとで祝福を受けることで、氏族メシアになれます。「氏族メシア」は文字通り先に死んでいった氏族や今生きている氏族全ての長(アベルの位置)に立ち、氏族(カイン)の中で唯一神との間に立つ役割を担います。従って、どんな反抗的な氏族であってもそのアベルを通し天国への道が開けるのです。そこで信者の親である実の両親も、結果的に、アベルを通し神に近づけるということになります。アベルは如何に反抗的な親であってもそれを許し、氏族の一員として迎え入れるのです。
 それゆえ、肉的親と言う侮蔑的言葉は使いませんし、氏族の一員として親を愛して孝行しつくのです。カインがどんなに反抗的であっても、アベルは彼らを愛し、孝行し尽くすことによって、カインを屈服させ、アベルに従わせるのです。
 統一協会が文鮮明氏を真の親と位置づけることは、キリストとその弟子の関係に良く似ています。キリストが、真の神の子である以上、弟子はその神の子の下に僕として生きるのです。文鮮明氏を真の親と呼ぶのは、その意味合いからであって、決して信者を実の両親と引き離すものではありません。
 あたかも、統一協会が信者を親から引き離すように記述していますが、それは意図的なものですか。それとも弁護士の解釈を鵜呑みにしただけですか。
 前述の「真実の親ではない」云々は間違っています。貴方は原理講論を読んだことがないにもかかわらず、統一協会の教義は間違いだと信者の家族に教え込み、拉致監禁をそそのかしているのではありませんか。

5. 貴方は違法な献金集めのことも、私の重大な誤解とされていますが、貴方は過去に私に、「麻子さんはマイクロで毎日どの位の実績があったの」と質問し、私が「一日一万円以上はあったと思います」と答えると、貴方は「まあ、すごいじゃない」と褒めました。貴方は、違法な献金集めについて、賛同しているのですか、反対しているのですか。回答文を読む限り矛盾しているとしか思えません。
 振り返ってみるに戸塚協会で違法献金について、貴方が違法献金について解説したことは一度もありません。違法な献金集めについての回答も、弁護士が言った言葉をそのまま書き写したのですか。

6. ウ.その他の質問に対する回答ですが、この点は、私の「脱会後の自立と家族のかかわり」に題する講演や「自立への苦闘」の私の文章でお話していることに尽きますので、省略させていただきます。以上、回答に代えさせていただきます。
 その他の回答についてですが、私が引用している貴方の文章に対して、また引用を繰り返すことは、回答にはなりません。本末転倒です。この慇懃無礼な言い回しが弁護士特有のそれに思え、冒頭に記したように貴方が回答を書いたのではないという印象を受けました。
 先にお送りした、質問状全てに対し、引用文以外の言葉で回答してください。これは人間として常識的なことです。貴方は私を侮辱しているのですか。


 ・最後に
 冒頭に書きましたが、貴方の講演録、私の質問、貴方の回答はホームページに転載しております。この私の再質問も貴方の再回答もホームページに載せるつもりです。多くの人が私と貴方のやりとりに注目しています。アクセス件数があがったためか、「戸塚教会」「黒鳥栄」、或いは「拉致監禁」「黒鳥栄」でインターネットの検索をすると、私のホームページがトップに登場します。社会的責任を自覚され、ぜひ、誠実な回答を期待する次第です。


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