パノラマ写真

普通の写真はプリントの縦横比が1:1.4程度が普通である。
フィルムのサイズもこれらに合わせて縦横比を決めている。
minox−−−8x11−−1:1.38
110−−−13x17−−1:1.31
half−−−18x24−−1:1.33
leica−−−24x36−−1:1.5
semi−−−56x41−−1:1.35
67−−−56x70−−1:1.27
69−−−56x82−−1:1.48
45−−−92x119−−1:1.29
57−−−121x172−−1:1.42
810−−−193x243−−1:1.25

LL−−−130x190−−1:1.46
Ca−−−117x168−−1:1.44
六−−−190x240−−1:1.26
四−−−240x290−−1:1.2


昨今、パノラマ写真が流行っているようだが、これは35mmの上下を
マスクして写らないようにして横長の原版を作り、プリントでパノラマサイズまで
伸ばす方法をとっているのだが、 フィルムの面積が広いほど情報量は多いのに勿体無い話である。
しかし、こうしないと同時プリントの時ラボが困ってしまうでしょう。

35mmの特殊なパノラマカメラは
24x56−−1:2.3
24x65−−1:2.7
ブローニーフィルムを使うもの
6x12−−1:2
6x17−−1:2.8
6x24−−1:4.25

イメージサークルの広いレンズの一部をパノラマサイズに写し取るワイドビューという方法と
普通のレンズを回転しスリットをフィルム上に流してパノマラサイズに露光する
スイングレンズという方法がある。
後者は俯瞰方向のひずみが大きいがサイズは長く360度のパノラマも可能である。
前者は大きなプリントの天地をカットするのと同等である。
さて、特殊なカメラや大型カメラのロールフィルムホルダーをパノラマ用に
調達するのはかなり高価である。その上かさばることも否めない。
そこで登場するのが、45フィルムの遮光板を半分にカットしたものを用意して
撮影時上半分をマスクしてしまう方法である。
それじゃ例の35と同じで勿体無い?。いや下の半分は2枚目として使うのである。
撮影が済んだら全面の遮光板と差し替えておかないと大変だ!。
遮光板の挿入は曲がらないように注意すること(挿入時も撮影時も)で
くれぐれも上下の撮影済みを間違えないように。
間違えてしまえば一枚の写真の天地カットより勿体無い結果となる。
何故ってフィルム1枚と撮った結果ともども無に帰するわけであるから。

さて、パノラマサイズのプリントは手焼きになるので安くはない。蹴られを考慮して
おけば、2駒分そのままプリントしてカットする手もある。
額装は規格がないので自分で台紙をカットしなければならない。
六っ切りでパノラマLLサイズに近いとおもう。