お題サイト様からお題をお借りして拍手文を作っていく企画でした。
お題は次の10題。LINKのPageに貼ってある『ひやかし程度に10のお題』様からお借りしています。
1, 幸せですか?
2, もう少し待ってて
3, 大切なもの
4, 穏やかな時間
5, それはまるで、迷路のような
6, 今すぐにでも
7, 切り札として
8, 気づかないで
9, 大騒ぎ
10, 今は、まだ(現在最初の拍手お礼画面で公開中です)
過去拍手 お題9『大騒ぎ』
「・・・・・・そんな大騒ぎするほどの事じゃねぇだろ」 「するほどの事でしょ。何なのこれは?」 ベッドの上で向かい合って正座している俺と弟の間には例のブツが置かれ、それは室内の明かりを妖しく照り返していた。 「何って・・・・・その・・・・・・あれじゃね?肩叩くヤツ・・・・・とか・・・・?」 「ここでしらばっくれますか。・・・・へえ、そんなに御仕置して欲しいんだ?」 冷酷に笑う弟の目が据わっている。完璧に何か悪い方に誤解しているらしい。自分に都合の悪い部分だけを省いて簡潔に説明しようと焦るあまり口ごもったのが余計に不味かったようだ。俺がよかぬらことをしてそれを隠していると受け取った弟は、冷たく静かに怒っていた。表情こそ穏やかなままだが、目だけが笑っていないのだ。弟の怒り方は、母さんソックリでマジ怖い。 「いい?僕がしているのはそんなに難しい質問じゃないんだよ?ただ、僕が出張している間に 兄さんが何処の誰から、何のために、どのようにしてコレを入手したのか教えて欲しいだけなんだ」 こんな状態の弟に、無理やりとはいえ飲みの席に出ていただなんて言えない。 「しっかり納得のいくように説明して。さもないと・・・・・・・」 「・・・・・・・『さもないと』?」 聞かなけりゃいいのに先を聞いてしまう俺に、弟は輝かしい笑顔で言い放った。 「あなたが妊娠するまで犯しまくる」 「ぎゃあああああああああ!!!!!!!!」 コイツ本気だ!本気で言ってる!!つか俺、マジで妊娠しちゃったらどうしよう!? 「そんな大騒ぎするほどの事じゃないでしょ」 「するほどの事だろ!?あああああああ近寄んな!触んな!こっち見んな!妊娠する!!」 「ちょっと触れたくらいでデキちゃうわけないでしょ。意外にメルヘンチックな人なんだねぇ兄さん」 そういうお前はイヤになるくらい予想通りにデンジャラスなヤツだな弟よ。いやいやそれ以前に何が悲しくて男の俺が妊娠するとかしないとかいう話になるんだ。というか、その手に持ったブツで、お前は一体何するつもりだ? 俺の脳ミソは完全にテンパリ状態だった。 ベッドの上。じりじりと壁際まで追い詰められた俺に残された手立ては最早ひとつだけだった。俺は仕方なしに包み隠さず全ての事と次第を弟に話して聞かせ、兄の威厳なんぞ床に放り投げて素直に許しを乞うた。 「でもよ、俺だって・・・・俺だってなあ!箱を開けたらこんなトンでもねぇブツが出てきて度肝抜かれるし、コレを景品にしたヤツに腹は立つしで、滅茶苦茶嫌な思いしたんだからな!大体どうしてその俺がこんな風に責められなきゃいけねぇんだよ!納得いかねぇよ!」 俺の言葉にそれまでの自分の言動の理不尽さを省みたらしい弟は、すっかり毒気の抜かれた様子でこう言った。 「そうだよね・・・・勘違いで兄さんを責めてしまって、ごめん。てっきり僕が留守の隙を狙って怪しい訪問販売員のお兄さんがやってきて、黒革のトランクからおもむろに取り出したエッチな下着とかお子様使用禁止の玩具とかスゴクなっちゃう薬とかなんかを嬉し恥し実演販売で売りつけられちゃったのかと思っ・・・・・・」 ゴッ・・・・・・・・・・・・!!!!! 怒りのあまり荒い呼吸を繰り返す俺の足元には、例のブツで頭部を殴打された弟だった物体とその凶器に使われたブツがごろりと転がっていた。 「・・・・・・気を失っている間に、例えばこのブツをお前のケツに突っ込んだしとても、きっと母さんだって怒らないと思うぜ・・・・・・・どうしようかな・・・・・やっちゃおうかな・・・・・・・ケケケッ」
本当の『大騒ぎ』はこれからだった・・・・あるほんす、絶体絶命。 これ、続きやったらエドアルサイトになっちゃう。
ちょっとホラーな終わり方だ(笑) |