■献血前にこんな点をチェックしてみてください
せっかく献血ルームにおいで頂いても献血できないことがあります。無駄足にならないために 以下の点をチェックされてみてくださいね。番号に対応した説明をつけてあります。
1.
熱っぽっかったり、風邪っぽっかったりしないですか?
2.
身体のどこかに痛いところや腫れているようなところはないですか?
3.
特に皮膚・粘膜の状態(すり傷・やけど)はどうでしょう?
4.
この3日間に歯医者で治療されていますか?
5.
下痢はしてないですか?
6.
湿布薬はお使いですか?
7.
ピアスはされていますか?
8.
空腹・満腹ではないですか?睡眠不足ではないですか?
9.
喉は乾いてないですか?
10.
アルコールは飲んでないですか?
11.
衣服は身体をしめつけてないでしょうか?(袖・ウエスト)
12.
4週間以内に外国を旅行していませんか?
13.
旅行は1ヶ月を超えるものでしたか?滞在は3ヶ月を超えるものでしたか?
14.
ヨーロッパに長く滞在されたことはございますか?
15.
この1年間に、エイズにかかる危険のある行為をなさいましたか?
16.
献血後の予定に、高所での作業や激しいスポーツを予定されていますか?
17.
今までにかかった病気、現在かかっている病気、その治療の為の服薬の内容によっては献血頂けません。詳しくは問診医と ご相談ください。
18.
輸血された経験のある方は、献血にご協力いただけません。
「風邪は万病のもと」初めは風邪と思ったのに、あとから大きな病気であることがわかることもあります。なんとなく熱っぽい・喉が痛い・鼻水がでる・風邪っぽい時は、症状が治まって3日は様子を見てください。献血はその後にお願いします。(ご自身の体調の悪化と、患者さんへの感染を防ぐ為です)
身体のどこかに痛いところや腫れたところがある場合献血はお願いできません。また治られてから、よろしくお願いします。(ご自身の体調の悪化と、患者さんへの感染を防ぐ為です)
皮膚・粘膜の状態で献血を断られて、「あらっ」と思われた方は少なからずいらっしゃると思います。皮膚・粘膜は外界のばい菌に対する防護壁です。ここが傷ついている場合、(おおざっぱには)献血できません。すり傷、やけど、アトピー性皮膚炎などもご自分でチェックされる項目にいれてくださいね。(「いぼ」・「みずむし」は、ばい菌によるものですが、全身に広がらず、採血する部分に病変がなければ、献血できます。詳細は問診医とご相談ください。)
出血を伴うような歯科治療は(歯石除去を含む)、血液の中に ばい菌が入り込みやすいので3日間献血はできなくなります。
下痢には、ウイルスや、細菌等の「ばい菌=病原菌(病気の原因になる)」によるものがあります。発熱や血液まじりの便がでるような激しい下痢の場合、それらを起こす「ばい菌」は症状が治まっても、腸管の中にとどまっていることがあります。一ヶ月献血はできません。ウイルス性のものは、3日間献血できません。
「湿布薬」を軽い症状でお使いの場合、献血はできますが、「湿布薬」の中に炎症を抑える薬が入っていることがあるので、「血小板献血」はお願いできません。使われている場合、お申し出ください。
ピアスはされている部位によっては、常にばい菌が入る可能性にさらされています。粘膜や有毛部にあるピアス(口腔、口唇、鼻腔、性器など)は献血できません。耳の場合、使い捨てのもので穴を開け、ばい菌の入っている可能性がなければ献血できます。(穴を開けてから1ヶ月程度、液体がでてきたり腫れていないか様子をみてください)
「空腹」「満腹」「睡眠不足」の場合、VVR等の可能性が高くなります。
水分不足は、献血によって、さらに水分を失うことになりますので、当日の水分補給は献血前も大切です。もちろん献血の後も充分補給されてください。
当日の飲酒は献血できません。
衣服ですが、袖はあがりますか?肘の部分(の血管)まであがることが必要です。ウエストはしめつけられていませんか?献血で血管の中の水分を失います。足りなくなった分は主に下半身の筋肉等にあげる部分が減らされます。その分を上半身の頭や大事な臓器にまわします。ウエストなどをしめつける衣服の場合、その下半身の分が上半身に回る妨げになることがあります。ゆったりとした衣服でお願いしますね。
海外旅行後は、発熱・下痢などの症状がなく4週間過ぎていることが必要です。
マラリアの患者さんが出ている地域を1ヶ月以上旅行している場合、1年献血はできません。その地域を3ヶ月以上滞在した場合、帰国後3年献血はできません。1ヶ月以内の旅行の場合、マラリアに感染する可能性があったかが問題になります。観光地の都市のみで発熱などの症状がなければ献血できます。詳しくは問診医とご相談ください。(最新のWHOの地域別マラリア汚染状況の資料によります。地域は変更されることがありますので、この1年間の海外渡航歴につきましては、ご面倒でも、毎回問診票にご記入ください。)(いつごろ・どこへ・何日くらいの滞在で・高熱などはあったか がポイントになります)
狂牛病の関係で、ヨーロッパに長く滞在された方は安全を確認できるまで献血をお願いできません。
1980年(昭和55年)以降、次の地域に通算6ヶ月以上の滞在歴のある方 (英国・アイルランド・スイス・スペイン・ドイツ・フランス・ポルトガル・イタリア・オランダ・ベルギー)
次の地域に通算5年以上の滞在歴のある方 (アイスランド・アルバニア・アンドラ・オーストリア・ギリシャ・クロアチア・サンマリノ・スウェーデン・スロバキア・スロベニア・セルビア・モンテネグロ・チェコ・デンマーク・ノルウェー・バチカン・ハンガリー・フィンランド・ブルガリア・ポーランド・ボスニア・ヘルツェゴビナ・マケドニア・マルタ・モナコ・リヒテンシュタイン・ルーマニア・ルクセンブルグ)
海外の地域によっては、日本ではかからない感染症があります。日本で聞かないような病気にかかられたことがある場合御申告ください。(シャーガス病・バベシア症・アフリカトリパノソーマ症)
エイズはかかってから、検査にでない時期(ウィンドウ・ピリオド)があり、その間に献血されると、患者さんにうつすおそれがあります。確実に検査にでるような時期になるまで次のような行為の後は1年間献血はできません。そのような血液が輸血に使われることがないように、問診には正確にお答えください。エイズに感染しているかどうかは、お知らせしていません。可能性があると思われる方は、保健所で無料で匿名で検査しております。絶対にエイズ検査目的で献血されないでください。
よく知らない異性の相手との性的接触
男性と男性の性的接触
売(買)春行為
麻薬・覚醒剤を注射した
エイズ検査で陽性といわれた
性的接触をもった相手が上記に該当する人だった
献血後、まれに1時間以上たってから、VVRを起こすことがあります。 しゃがんだり、横になって頂けば治りますが、高所での作業・乗り物の運転中等に起こされると危険を伴います。運転は献血後1時間以上おかれてから、高所での作業の予定がある日は献血はとりやめてください。献血により身体の水分を失っています。激しいスポーツなどでさらに失うことは危険です。そのような予定の日は献血はとりやめてください。
今までにかかった病気やけがの種類・服薬の内容によって、献血をみあわせて頂く期間などがきまっております。詳しくは問診医とご相談ください。また基準については、医学的な最新情報により変わりますので、既往歴などの問診情報につきましては、「いつもこれで献血大丈夫だから もう書かなくてもいいかな)と思われましても、ご面倒でも問診票に記入をお願いいたします。
輸血を受けた方は、未知のウイルスをもってる可能性があります。その為献血はお願いできません。しかしご本人の健康に問題があるということでは、けっしてありません。あくまで可能性の問題です。