暴れ怪ロボット・ブルコギドン

の、名残




 2000年に「トカ&ゲー」を作った際に、当初の予定では背後にレイアウトされる予定だったブルコギドン。
当時の模型コンテスト参加作品だったのですが7月も上旬が終わろうとする頃になり、ペース的に完成が無理と判明。そのためトカ&ゲーのみの出品に切り替え、トカ&ゲーの完成とベース台の変更・作成に残った時間を費やすことにしたために製作が放棄されたものです。
そのうち完成させようかと思っていたのですが、目的が無いまま作り上げる意欲が維持できずにそのまま放置される運命を送ることとなったのでした。

トカ&ゲー同様に「もしも特撮作品だったら」のコンセプトでアレンジし、着ぐるみ風に造形、モールドしています。
要所要所にサランラップを巻きつけてラテックス表面のシワを表現したり、着ぐるみらしいシワやたるみを作りこんだのですが、結果的には説明されないとただ汚いだけにしか見えないという事実に当時は気付きいていませんでした。


頭部、胴体+尻尾、両腕、両手、両脚の8パーツまで作ってあり、これから合いを調整しながら粘土を盛ったり削ったりしながら組むつもりだったのであちこち座りが悪いのはご愛嬌。
全高約210mm、材料は主にファンド。
脚の爪と右手(ドリル)は木工パテです。
造形的にはこれに足回りにノコギリ状のヒレと腰のスポンソン砲、背中から尾にかけての背びれを作る予定でした。

ネタ的にピープロ風味が重要だと思い、ザボーガー、ジャンボメカの雰囲気をベースにして、それにブルーバッファローやウデスパー、エースキラーをシワ、造形の資料に、メカゴジラのテイストをいれつつ作っていました。

背中はほとんど手付かずです。
背びれ状のトゲとリベットのモールドが入るのでもう少し賑やかになる予定でした。
尻尾はほぼメカゴジラですねー。

特撮気着ぐるみ風アレンジ、ということで強烈に「中に人が入っている感」を出すつもりでした。口が覗き窓のつもりで、スーツ着て、上アーマー着て、頭を最後に載せる、首の繋ぎ目はエリパーツで隠す。といったイメージで。






完成イメージはこんな感じです。関節部は撮影用に練り消しで仮止めしてあるだけなのでガタガタです。
一段高いところに研究所のラボみたいな床のベースを作り、その足元にブルコギドンと等比率(20mm位?)のミニサイズのトカ&ゲーをブルコギドンの前でポーズを決めてるかのごとく配置する予定でした。
(それもいかにも昔特撮のセットの中のミニチュア人形のような雰囲気で)
そしてその光景を漫画のコマ割りのようにトカとゲーがアップ(完成していた分の人形)で手前左右に別なベースでレイアウトされる、と。
 漫画的空間演出を立体のレイアウトに応用させて「うお、コイツはいけるぜ!」とか思っていたもんですが、完成できなければ何の意味もありません。それに造っている時は気になっていませんでしたが今見るとメチャクチャ造形が荒いです。まあ、良き思い出ですな。