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  いわての日本一       
                                                    
※画像をクリックすると見られます!!
                                                                     

〔地理編〕

県の面積日本一

岩手県の総面積は1万5274Kuで、県の面積としては日本一。
四国4県とほぼ同面積といわれる。(四国面積:1万8806Ku)

日本一の鍾乳洞が2つもある岩泉町

岩泉町には日本一の鍾乳洞が2つある。龍泉洞(りゅうせんどう)と安家洞(あっかどう)である。
まずは全国的に有名な龍泉洞。この龍泉洞の地底湖の透明度は、41.5mで日本一。
龍泉洞は日本三大鍾乳洞の1つに指定されている。(他の2つは山口県の秋芳洞、高知県の龍河洞)
また、龍泉洞の水(「龍泉洞地底湖の水」)は「名水百選」にも選ばれ、国内屈指のおいしい水として知られている。
 もう1つの日本一の鍾乳洞、安家洞はその広さで、総延長は1万3000m以上(それ以上は未だ計測不能。)もある。
こちらは昭和50年(1975年)、国の天然記念物に指定されている。
 岩泉町にはその他、氷渡洞(すがわたりどう)もあり、こちらは今年(平成15年)2月のズームインスーパーでも紹介された洞窟で、美しくて広大な地底湖があり、洞窟マニア、探検マニアの方にはちょっと知られた洞窟となっている。

陸中海岸は全国一の自然海岸

 岩手県の自然海岸の割合は、全海岸線の約80%を占める。これは、海に面する都道府県の中で日本一である。
海岸線の総延長が674.09qのうち、自然海岸の割合が554.23qで82.22%を占める。
この自然海岸の割合が80%を保っているのは、岩手県と島根県(80.59%)だけである。
 北は種市町(たねいちまち)から南の陸前高田市(りくぜんたかだし)までの約674qの海岸線では、岩手でしか見ることができない景観が広がっている。北部陸中海岸は男性的な景観を持つ。北山崎や黒崎、佐賀部の120〜180mもの大断崖は「海のアルプス」と呼ばれている。中部の宮古市には本州最東端にあたる重茂半島(おもえはんとう)の魹ヶ崎(とどがさき)がある。南下すると北部の荒々しい断崖美とは異なり、女性的な穏やかな海岸線が続いていく。この岩手の陸中海岸は昭和30年(1955年)に国立公園に指定された。

〔産業編〕

木炭生産量日本一

面積の80%が山林を占める岩手県は木炭の原料となるナラ、クヌギが豊富にある。
平成4年の木炭生産量は9555トンで全国シェアの26%を占める。もちろん日本一である。
実は、現在の石油、ガスなどの化学燃料が普及する40年程前までは、岩手の木炭は日本の90%を占めるほどであった。
それから一時、木炭の需要は急激に減少したが、最近のアウトドアブームを背景に再び復活を遂げた。
岩手県内での産地は県北が80%を占めている。軽米町(かるまいまち)などが有名である。

ホップ生産量日本一

岩手県のホップ生産量は369トンで日本一。(平成5年)
ホップはクワ科の多年草で原産地は西アジアで、冷涼な温帯地帯に生育しやすいとされる。
ホップはもちろんビールの原料で、雌花のルプリンという物質がビール特有の苦味と香りを作り出している。
ホップの栽培畑は高さ6mから8mにもなり、収穫期は8月中旬から下旬にかけて。
岩手県内では民話の里、遠野市(とおのし)や県北の軽米町(かるまいまち)が主要産地となっている。
最近、キリンビールより「毬花(まりばな)」というビールが販売されているが、こちらは遠野産のホップを使用している。

養殖ワカメ生産量日本一

  岩手県の養殖ワカメの生産量は、4万9080トンで45%を占め、日本一である。(平成4年)
昭和24年(1949年)に現在の大船渡市、越喜来湾ではじめて養殖が始まった。
それまでは岩手県のワカメ漁は天然のみであったが、その天然ワカメの生産量も日本一を占めていた。
養殖ワカメは、7月ごろ水深40m以浅の海中に胞子を付けて初期栽培し、10月ごろに成長した幼芽のついた種苗糸を養殖縄に巻きつけ、水面近くで育てる。そして、翌年の3月から5月の春先にかけて収穫する。まさにワカメの養殖は1年がかりの手間と時間がかかる作業である。
ワカメの収穫のニュースは、岩手では初春を伝える風物詩として親しまれている。

前沢牛は肉質日本一

  平成5年の全国技肉共進会で前沢町(まえさわまち)の前沢牛が肉質日本一に輝いてから、前沢牛は一躍全国的に有名になった。
ひと昔前までは、牛肉の本場は松坂牛や神戸牛などに代表される関西系のものであった。しかし、その関西系の銘牛のもとは、この前沢地方の仔牛である。岩手は古来より牛や馬の産地であるが、この前沢牛の評価は長年の努力と功績が認められた結果ではなかろうか。
現在、前沢牛の小売価格は100g当たり5000円から6000円ほど。その見事な霜降りと絶品の味には納得できるはず。

小岩井農場は日本一の民間農場

 総面積2600haの小岩井農場は、民間の総合農場としては日本一の規模を誇る。
小岩井農場は明治24年(1891年)、当時の日本鉄道副社長の小野義真、鉄道局長官の井上勝、三菱財閥岩崎弥之助の3人によって創業された。農場の名前の由来は、この3人の頭文字を取ったものである。
小岩井農場は四季を通じて楽しめる観光地として有名だが、畜産や山林緑化事業なども行っている。
また、バターやチーズなどの乳製品の製造・販売も行い、首都圏をはじめ全国各地で小岩井ブランドとして親しまれている。
観光では、東北5大雪祭りに数えられる「岩手雪祭り」もこの小岩井農場で開催されるが、昭和42年(1967年)以来、毎年多くの観光客が訪れている

わが国唯一の琥珀の加工産地 久慈市

 久慈市(くじし)は日本唯一の琥珀(こはく)の加工産地である。琥珀は新生代第三紀の松柏科植物の樹脂の化石である。つまり、マツやスギ、ヒノキなどの樹脂が地中で化石化したものである。
世界的な産地としては、バルト海に面したロシアなどが知られている。ヨーロッパには「琥珀の道」と呼ばれる交易路もでき、琥珀製のペンダントなどが各国に広まったとされている。
日本でも古来から宝石の一つとして珍重され、古墳時代には勾玉(まがたま)やなつめ玉などに加工されて、貴重な装身具として用いられた。
久慈地方の琥珀も古くから有名で「久慈の薫陸(くんろく)」と呼ばれ、重宝されていたという。久慈地方の琥珀は、上部白亜紀久慈層群から産出されるもので、縄文時代には既に利用されていたとされる。
古墳時代には、ヨーロッパ同様「琥珀の道」があり、久慈地方と大和朝廷との間に交易路ができていたとされる。
近年では、原石の中に新生代第三紀に生存していた昆虫類も発見され、生物の進化の証人として生物学の世界でも注目されている。

日本唯一のマリンローズ産地 野田村

 野田村(のだむら)は日本唯一のマリンローズの産地である。マリンローズは野田玉川鉱山から産出され、正式和名はバラ輝石、学名はロードナイトという宝石の一種である。ソフトなピンク色から鮮紅色、帯紫紅色の天然石特有の色調で、赤を基調にした美しい宝石である。ブローチやペンダント、ネックレスなどに加工され、その人気も高い。マリンローズの日本唯一の産地野田玉川鉱山は、国内最大のマンガン鉱山であるが、実はマリンローズはこのマンガンの副産物として産出されるといってよい。

日本一の南部鉄器

 南部鉄器の生産量は日本一。その内訳は南部鉄瓶、鋳物製風鈴などからなる。
主要な産地は県都盛岡市(もりおかし)と水沢市(みずさわし)である。南部鉄器の歴史は古いが、水沢市の方が古い。奥州平泉の藤原清衡が近江(今の滋賀県)から鋳物職人を招いて造らせたのが始まりとされ、その歴史は800年余にもなる。
一方、盛岡の南部鉄器は江戸時代(寛永18年:1641年)から始まるが、以前は「南部鉄器」の名称はこの盛岡の方を指していた。なぜなら、盛岡は南部藩で、一方の県南の水沢は廃藩置県までは伊達藩に属していたからである。したがって、「南部鉄器」としての正式な記録は盛岡の方からの350年ほどの歴史となる。
南部鉄器を代表とする鉄瓶は昭和20年代までは、全国の一家に一台は必ずあったとされる。
それが、高度経済成長を経て魔法瓶(電器ポット)に取って代わられた。しかし、近年の健康志向から再び鉄瓶が見直されてきている。


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