HOME->ZABADAK->?を!に…


?を!に…(ZABADAK関連用語集)2

※歌詞を中心に、私的に調べたものです。公式ではないので、参考程度にご覧下さい。

このサイトについて」に書いてありますが、
無断転載を禁じます。引用する場合は、引用元を明示して下さい。

初版:2000.6.23 改訂:2016.8.12

略語 イ:イタリア語 ス:スペイン語 ド:ドイツ語 ハ:ハンガリー語 フ:フランス語 ラ:ラテン語


た〜Z


   
  チャルダッシュ Zardas(ハ)。ハンガリーの民族舞踊。4分の2拍子。
  (「五つの橋」)  
     
  ティル・ナ・ノーグ Tir-na-nog。表記は他にも「Tir-nan-og」、「Tir-n-
  (「二月の丘」) an-oge」、「Tir na nÓg」、「Tir-na-nóg」、「Tir
    n`an Og」、「Tir nan-Og」などがあります。
    ケルト神話に登場する、西方に在る妖精が住むとされる
    「常若の国」(land of the young、3つの島からなると
    いう説もあります)のことです。
    別名「りんごの島」とも「女の島」ともいわれ、この島
    の3年は人間界の300年に相当します(1分が1年とも)。
    「二月の丘」は、数多くあるティル・ナ・ノーグにまつ
    わる話の中の一つから題材をとったもののようです
    (ちなみに、「ラ・フェット」に登場する老人も、ティル
    ・ナ・ノーグを題材にしたと思われます)。
    ここでは全てを紹介しきれないので、興味のあるかたは、
    ケルトに関する本をあたってみて下さい。私は調べている
    うちにはまりました。
     
   
  paidir (無理にカタカナで表記すると)パディァル(発音はこちら
    聴けます)。ゲール語(Gaelic)で「祈り」・「祈祷者」
  (「DEIR PAIDIR」) という意味です。
     
    そして、「Paidir na n'aingeal」ですが、「na」は英語で「of」、
    n'aingeal」が英語で「angel」なので「天使の祈り」となります。
     
    ゲール語はアイルランドの第1公用語で(第2公用語は英語)、
    ケルト系のゲール族で使われてきた言葉です。従って、
    英語とは言語体系がかなり異なっていて難解です。
     
  フォルクローレ folklore(ス)。特にスペイン、ラテン系アメリカ、イン
    ディオの民族音楽。デビュー当時は「日本初のフォルクロ
    ーレ・バンド」なんて紹介されてました(御本人たちは笑
    ってましたが)。「POLAND」だけ聴くと、そうなるのかも
    しれません。
     
  フラ・リッポ・リッピ FRA LIPPO LIPPI。1980年に結成された、ノルウェーの
    バンド(デビュー時は「ジェネティック・コントロール」)。
    名前の由来はイタリアの画家フィリップ・リッピにちなむ
    ものだそうです。
     
    さて、一体なんの関係があるのかといえば、『ZABADAK』の
    初のカバー曲「水のソルティレージュ」の原曲である
    「Shouldn't have to be like that」(「傷だらけの心」)
    を作っているからなのです。
     
    メロディ・ラインはほぼ一緒ですが、歌詞はかなり異なり
    ます。しかし、この歌詞はどこか『ZABADAK』に通じるもの
    があり、興味深いです。
     
    この原曲もとっても良い曲&歌詞なので、ぜひおすすめし
    ます。CDは「Best of FRA LIPPO LIPPI」が出ていますが、
    1986年リリースなので、かなり入手は困難かもしれません。
    2005年にリリースされた「Songs」というアルバムにも収録されて
    いますが、こちらも現在入手は困難かもしれないです。
     
    しかし、「iTunes Store」などで購入可能です。
    「Shouldn't have to be like that」で検索すれば見つかる
    と思います。
     
  prunus 植物分類上のスモモ属(李属)のこと(ラ)。ちなみに
  (『prunus』) 李そのものはprunumになります。
     
  ポンパドール pompadour(フ)。ルイ15世の愛人であるポンパドール婦人
  (「星狩り」) が流行させたといわれる髪型。全体的に丸みをつけ、髪を
    アップにします。
     
   
  ラ・フェット LA FÂTE、LA FÊTE(フ)。お祭りのこと。
  (「ラ・フェット」) 『WELCOME TO ZABADAK』(1987年発表)
    では「la fâte」を「祭り」と訳しているので、「FÂTE」=祭り(FÊTE
    だと思われます。
     
    なお、「fat」=「うぬぼれの強い(男)」かとも考えました
    が、「fat」は男性名詞であり、そうなると「le fat」となる
    はずですし、もともとの歌詞にあてはめると「太陽のうぬぼ
    れの強い男」となってしまうので、おそらく違うでしょう。
     
  ルネス renaiss(フ)。renaîtreから。生き返る、蘇る、という意味
  (「シェラフィータ」) です。
     
  Let there be light 「光あれ」。聖書の中の言葉から。
  (「Let there belight」)  Let there be light:and there was light.
    『(神は)「光あれ」といわれた、すると光があった。』
    (聖書「創世記」より)
     
  レプラ Lepra(ド)・(ラ)。語源はギリシャ語で、レプラ菌・
  (「天使に近い夢」) またはそれによって引き起こされる「ハンセン病」のこと
    らしいです。
     
    ただし、起源をさかのぼると、広義には「重度の皮膚病」全般を指
    して用いられていました(「聖書」より)。
     
    現在「ハンセン病」と呼ばれているのは、1873年にノルウェーの
    医師であるアルマウェル・ハンセンによってレプラ菌が発見され
    たことに由来します(後にレプラ菌とハンセン病の関係が正式に
    認められました)。

参考にしたもの

近くの図書館にあったもろもろの辞典及び事典


<-前へ HOME->ZABADAK->?を!に…