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?を!に…(ZABADAK関連用語集)1

※曲名や歌詞に出てくる言葉を中心に、私的に調べたものです。公式ではないので、参考程度にご覧下さい。

このサイトについて」に書いてありますが、
無断転載を禁じます。引用する場合は、引用元を明示して下さい。

初版:2000.6.23 改訂:2016.5.13

略語 ス:スペイン語 ド:ドイツ語 ハ:ハンガリー語 フ:フランス語 ラ:ラテン語


あ〜そ


   
  アメリカ America。ミュージカル「West Side Story」の中
  (「ガラスの森」) で使われている曲ですが、「ガラスの森」の間奏
    に挿入されています。
     
  a la vie et a la mort 永遠に(フ)。
  (「ブランシェ」)  
     
  アンビエント ambient-music。環境音楽のこと。ZABADAK
    の音楽は分類不能らしく、このジャンルに入れられる
    ることもあります。
     
  Ikon(「Ikon」) コン(ド)。キリスト・聖母・聖徒・殉教者などの
    画像のことです。英語ですと「(ア)イコン」=Iconと
    なります。パソコンを使ってるかたには、こちらのほう
    が馴染み深いですね。
     
    ギリシャ語で「像」というのがもとになっています。
     
   
  ガーゴイル ヨーロッパ中世の建物(ゴシック建築)によく見られる
  (「八月のパーティ」) 雨どいにつけられた怪物のような姿をした雨水落としのこと。
     
     
  ケセラセラ que será será(ス)。「なんとかなるさ」という意味。
  (「星狩り」) 映画「知りすぎていた男」(1957年 アメリカ)の
    主題歌にも出てくる言葉。
     
   
  Psi-trailing サイ・トレーリング。「Psi」は「超常的」、
  (「Psi-trailing」) 「trailing」は「追跡する」という意味。ある特定
    の目的地(それ自体が移動している場合もある)へ
    と辿り着くために、地理的に未知の場所を通りつつ、
    長距離を移動すること。
    犬や猫、蜂などにその能力があることが報告されて
    います。この場合、嗅覚などの「五感」ではなく、
    「方向覚」とでもいうものがあるのではないか、と
    考えられています。
     
    簡潔にいうと「奇跡の帰還」(情報提供:桜理さん)。
     
  山査子(さんざし) hawthorn。イギリスの古い迷信では、妖精(fairy)
  (「二月の丘」) たちが、この木の近くにいることが多いとされ、
    悪霊などが徘徊する特別な日(ハローウィーンなど)
    にさんざしの木に近づくと、妖精の魔法にかかって
    しまう、といわれます。
    17世紀後期のことわざでは、「りんご、梨、樫の木
    とともにCandlemas(2月2日、聖燭節、聖母清めの日)
    に植えるのであれば、大きくなるように懇請するこ
    と」、とあります。だから「二月」なのかもしれないです
    (ここは、自信がありません…)。
    さんざしの花が5月に咲くので(May Flower)、イギ
    リスではお祭り(May Day、今は労働者の祭典ですが、
    もともとはイギリスのお祭りが先です)をします。
    このことがずっと頭にあって、前述のことわざを知る
    まで「なんで五月じゃなくて二月なんだろう」と思っ
    ていました。
     
  サンタ・サングレ Santa Sangre(ス)。アレハンドロ・ホドロフスキー
  (「サンタ・サングレ」) (Alexandro Jodorowsky)監督の同名映画から(「サンタ
    ・サングレ 聖なる血」1989年 メキシコ・イタリア)。
    「Santa」は「聖なる」、「Sangre」は「血、血脈、血統」
    を意味します。映画と、この曲との直接的な関係はないようです。
     
  シェラフィータ Séraphita(フ)。「セラフィタ」とも。フランスの小説家
  (「シェラフィータ」) オノレ・ド・バルザック(Honoré de Balzac 1799〜1850)
    の作品に同名の小説があります。地上と天界とを媒介する
    両性具有の天使の名前です。
     
  子午線 天頂と真北・真南を結ぶ最短距離の線のこと。天体は
  (「子午線のマリア」) 子午線を通過するときに最も高度が高くなります。
     
  スラーズ・マリーツァ Сразч МОлйтСЯ。もちろんロシア語です。直訳する
  (「満ち潮の夜」) と「スラーズ(Сразч)」は「すぐに」、「マリーツァ
    (МОлйтСЯ)」は「祈る」という意味で、
    「(さあ)祈りなさい」ぐらいの感じになります。
     
  ZEPHYRUS ゼフィルス。正確には「ZEPHYRUS」と表記し、
  (「蝶」) ギリシャ語で「西風」という意味です。ここでは蝶の一種の
    「ミドリシジミ」族を指して使われているようです。
     
    ちなみに「蝶」を意味する言葉は「papillon」(フ)
    「farfalla」(イ)、「papilio」(ラ)、
    「schmetterling」(ド)となります。
     
    初期ZABADAKはよく「意訳」のようなことをされて
    いまして、この言葉もそのひとつなのでしょう。
    例えば「夜の彷徨」は「Mermaid」、「チグリスとユーフラ
    テスの岸辺」は「Visions of the Tigris」、「パスカルの
    群れ」は「The Vapour」、「水のルネス」は「Water Garden」
    というようにです。
     
    また、「蝶」といえば「Something in The Air」のジャケット
    を連想しますが、表が「ツマベニチョウ」(♂)、裏が
    「オオゴマダラ」(♀)です。
     
  ソルティレージュ sortilege(フ)。歌詞の説明では「呪文」となっていますが、
  (「水のソルティレージュ」) 「魔力、のろい;魅力」という意味の言葉でもあります。ちなみに、
    「呪文」を表す言葉には「épeler」(英語で「incantation」)があります。

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