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[ベアリングうんちく] |
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ベアリングの構造 |
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ベアリングの構造というのは、内外2重リングの間に小さい鉄球が入っていてゴロゴロ回る事で摩擦を極限まで軽減させている訳ですが、ミクロレベルで言うと、さらにグリスによる油膜が張られていることで、パーツ同士が接触しない様になっています。 このパーツ同士については、工作精度が高ければそれだけ機械抵抗が減り、また構成素材(材質)の硬度によっては磨耗による変形が減るので、それだけ高い性能が長く維持できる(耐久性が高い)という事になります。 これらの点から、ベアリングの性能はABEC1、3、5、7、といった数字で表され、高いモノほど性能(回転と耐久性)が高い事になっています。 それではABEC7ならば常に高い性能がいつまでもづづくか?というと私は必ずしもそうで無い様に思えます。 このことをもう少し説明します。 単純に良く回転し、そして耐久性の高いベアリングを作るならば、高い工作制度と、限りなく真球な極小ベアリング、そして材質が非常に硬いもので作れば良いのですが、ここで注意しないといけないのが、より高精度で作られたパーツというのは、実は扱いがシビアになり実用面から考えると案外と扱いにくいものなのです。 これはつまり、高性能なパーツには、部品間の”遊び”が極端に少なくなり、わずかな歪みや埃の侵入によって、急に回転が悪くなるという事です。 高性能なチューニングカー程、手入れを必要とするのと一緒ですね。 ABEC7のベアリングを使い、その性能を維持するなら、日々の乾拭きも怠ってはいけないし、また定期的にベアリングの分解清掃&グリスアップを行う必要があると言うことです。 現実問題としと、ABEC1とABEC7なら、「お!ABEC7は、よく進むな!?」と実感できるかもしれませんがABEC5とABEC7ではさしたる違いは感じられません。多分ロードレースでは違いが出るのでしょうけど、ホッケーのプレーでそれ程差が出るとは思えません。ホッケー自体、最高速度を要求するものではありませんので、ABECがそんなに高い必要は無いのです。 ホッケーモデルについてのみ述べるのなら、ABEC3か5をいれておけばOKです。 尚、ベアリングの交換の際、是非試してもらいたいのがスペーサーの交換です。 スペーサーは、ベアリングとシャフトの間に通す筒状のパーツですがこれが結構磨耗変形している事が多く、これによって回転ロスが生じているのです。 買ってきたときの状態でも、このスペーサーについては案外精度の低いものが入っているので、これを交換する事でカチっとした接地感を得る事が出来ます。 場合によってはウィールの交換よりも感じが良くなるのでお勧めです。 |