小田原建築探偵   
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幻のスカンジナビア館〜13 04.07


牛鍋蝸牛さんの調査は急展開を迎える。
この土地開発会社の元社員のUさんと話
をするに至ったのだ。スカンジナビア館に
ついての質問をするのに、これ以上適した

人はいないだろう。

上はUさんが保存して
いた昭和45年当時と
思われるパンフレット
表紙。この会社は開
発した現石狩市花川
周辺をリトル札幌、新札
幌温泉郷と名付け
温泉のでるベッドタウン
を売り物にした。

この住宅分譲地はその後、新札幌団地

ニューサッポロシティと名前を変えて行く
が平行してレジャーコンビナートなる壮大
なレジャー施設が計画された。

この壮大で豪快で勇壮なレジャーコンビナ
ート計画をそのコンセプトと共に一部紹介
すると...

”常夏の国の気象を再現”カリビアンドーム
”熊のダイビング、トド島”動物ゾーン
"タレントとの交流”ミュージックキャンプ
”海外交流”英語村
"神聖さと伝説”の聖域
フィンランドサウナ等々想像がつきそうで
つかないネーミングがされた施設群、文字
通りレジャーコンビナートが何と30万坪の
敷地に構築するプランだったのだ。

スカンジナビア館は、レジャーコンビナート
の中に建設予定だった、これら中の施設の
1つとして計画された。

”壮大で豪快で勇壮なレジャーコンビナ
ート計画”。この計画は、あまりにも壮大す
ぎた為なのか、あまりにも豪快すぎたのか
あまりに勇壮だった為なのか...結局実現
する事はなかった。

その中で
”公害、民族展、国際親善”を
コンセプトしたスカンジナビア館だけが最初
且つ唯一、具体化したのだった。