小田原建築探偵   
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佐和山遊園〜1

ここは滋賀県彦根市。佐和山遊園。彦根市街
R8号沿いに突如現れる金閣寺や五重の塔、
そして天守閣などの歴史的建造物らしき建造
物群。彦根駅ホームからも見える。

仕事で彦根に何日か滞在する事となり、乗っ
た電車の車窓の遥か向こうに何やら金閣寺
らしき建物。

何も知らずに、これらが視線に入ったならば
「なんだ?あれは?」と近づきたくなる事必至。

そして近づいたならば「なんだ?これは?」と
中に入ってみたくなるのは必然の行為であ
る。

入口が開いていたので敷地に入らせていた
だいた。そして中に入ったならば...

「おぉぉぉぉっ」となった。
「この物件は一体?...なに?」

帰宅して調べてみるといくつものサイトで紹介
されている有名なスポットである事を知った。

「やっぱりねぇ。折角の大発見だと思ったけど..」
今日、秘境なんて滅多にあるものでは無い。


この金閣寺(正確には鹿苑寺金閣)もどきの、
いや”もどき”では失礼だ。この”彦根金閣”の
金色は金箔では無く金色のアクリル板が貼ら
れている。これをチープなどと表現する事は
出来ない。むしろ、よくぞこの工法を思い付い
たと感心した。

金箔を貼る技術の難易度は相当高く、本家
金閣の金箔だってプロジェクトXで取上げら
られた位、高度な技術を必要とする。

ホームセンターに行って定尺のアクリル板が
いくらするか知ったなら.....彦根金閣に一体何
枚の板が使用されたかを想像したら相当な金
額が、かかっている事が解る。彦根金閣...この
総工費はいったいいくら位したのだろう。

ここは車の音はうるさいが人もいないし、なか
なか風情があるし情緒もある。大体、普段の
京都の本家金閣のビューポイントでこんな感
じの風情を味わう事など出来ない。

金閣寺もどきと言えば東京の”大塚かどまん”
だろう。駅前金閣、大塚角萬。

「おおつかぁーかどまぁーん」と言うCMは
あまりに有名で東京都民でも無い私が大塚
と言う地名を知ったのも、かどまんで大塚
と言えば”かどまん”と出てくる程、大塚の
知名度を高めた有名な結婚式場で屋上に
は金閣寺が乗っていた。

当時の姿。惜しいかな、大塚かどまんは現
在は姿を消した。