小田原建築探偵〜大阪万博編      
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ラオス館part3〜ラオス館の今〜7  2006.09


前ページに写る木鐘。これ迄は窓越しに
ボンヤリとした輪郭が見えるのみだった
が今回間近で見る事が出来た。

初めてこの昭和寺を訪れ、窓越しにこの
木鐘が見えた時。

「あっ!あれは...確か万博の写真集にも出
ていたものじゃないだろうか?まさか?」
帰ってから確かめてみると、展示されてい
たものに間違いなかった。

ラオス館が現存していただけで興奮気味
だったのに更に当時の展示品が残ってい
た事に驚かされた。

上部に付けられたプレートには
「ラオス夜明けの象徴」と書かれている。

会期中の写真にこのプレートが有るもの
とないものがあるので多分下の台と同様
途中で付けられたのだろう。

移築されたパビリオン内に当時の展示物
がそのまま残されている...内部は当時の
展示品を納めた”リアルラオス館。”大阪
万博ラオス館内部にタイムスリップした感
覚に浸る。

出口を出ればそこに土曜広場がある筈。隣
にはネパール館。斜め横にカンボジア館。見
上げれば巨大なソ連館がそびえ立っている
筈なんだ。

展示してある入口扉を手前に開けばあの頃
の万博会場が広がっているに違いない。

それが前述した”奇跡の扉”の所以。
”奇跡の扉”はきっと1970年に繋がっている。