小田原建築探偵   
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26.国際共同館のガラスを使った幼稚園


大阪某幼稚園のガラスは。国際共同館の
エクアドル館
のハーフミラーを移設したも
のだがパビリオンの雰囲気は全くない。


ハーフミラーとは内部から外部は見える
が外から内部は見えにくい特徴を持ち
マジックミラーとも呼ばれ当時の新製品
だった


S氏宅の、ウルクアイの文字入りガラス
と同タイプのものである。


国際共同館は後にインターナショナル
プレースと呼ばれた。多くのアジア、ア
フリカの発展途上国の参加をと呼びか
け、会場内6ヶ所のスペースに独立し
た小規模展示館が集められた。



参加77カ国中29ヶ国が出展し、手頃
な大きさによって閉幕後に各地に移築
されたパビリオンもも多かった。

建築関係者の回想で面白い記述を見
つけたので紹介しよう。

国際共同館の3.4号館は各国特有の
建築様式が採用されて特色ある広場
となった。順調に進んできた工事も開幕
数ヶ月前に各国政府代表が来場され
変更追加と予期せぬ仕事が次々と出さ
れたのだった。


特にベトナム館においては内外の全てに
付き変更に次ぐ変更で殆ど原型をとどめ
ない形となった。とある。

更に開幕までに完成にこぎつけたのは
幸いなことであった。

と関係者は苦労続きの工事を締めくくって
いる。