小田原建築探偵   
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別府湯煙旅情〜幻のビルマ館 万博遺跡 蟻地獄9


ビルマ館スタンプ2種。各パビリオンは連日
沢山の来客があった為、スタンプの痛みも
激しく何度か交換されたと思われる。他の
パビリオンでも数種のデザインの違いが確
認出来る。

デザインの違いが、単にたまたまなのか期間
により意図的に変えたものなのかは定かでな
い。このビルマ館ではビルマのフォントすら
同じではない。


そして...プロレス会場にもスタンプはあった。
パンフレット専用スタンプ。


プロレスファンで無い方には、どうでも良い事
だろうが、Tさんが"衝撃の竜虎”を見たあの日。

今振り返ってみてもプロレス史に、新たな歴史
を刻んだ日と言えよう。この日蔵前国技館で
観戦した人は伝説の目撃者となった。


1981年4月23日 新日本プロレスビッグ
ファイトシリーズ最終戦。東京蔵前国技館。

当日生観戦した嫁さん所有の貴重なスタ
ンプが押されたパンフレット。嫁さんも歴史
の目撃者の一人であった。


会場では当日の試合のスタンプが押された
パンフレットを販売している。選手の名前の
ハンコが任意に入替えられる優れた作りと
なっている。


各シリーズごとに作られる試合のパンフレット
は、シリーズ中はどの会場でも同じ物が販売
されているが違うのはこの部分。


当日の試合の”取り組み”のスタンプが押され
ているパンフレットは基本的に当日の会場で
しか購入する事が出来ない。当日限定のスタ
ンプ。


同じパンフレットでもビッグマッチや事件の
起こった試合のスタンプが押された物の方
が価値は高い。但しビッグマッチ程、観客数
が多いのでその部数も必然的に多くなる。


この日のメインイベントは猪木vsSハンセン。
NWFヘビー級選手権試合。猪木の2つ上の
ダイナマイトキッドの対戦相手が空欄なのが
お解かりだろうか?


何故なのだろう?急遽決定した試合の為に
選手名のハンコが間に合わなかったと想像
できる。


ここに入る選手名は、タイガーマスク。

タイガーマスク登場は新日本プロレスに
ニュータイガーが誕生した日でもあった。


この頃、外人選手のエースは”インドの狂虎”
タイガー・ジェット・シンからスタン・ハンセン
に移っていた。


タイガーマスクがニュータイガーとなりジェ
ットシンが旧タイガーとなった日でもある。



最近は、ビッグマッチではあらかじめ印刷さ
れていたり当日の試合はスタンプでは無く、
別紙にコピーされた紙切れが入っているだ
けだったりする。


会場の売り場で、おじさんがでっかいスタ
ンプ台でインクを付けバン!バン!と
勢い良くスタンプを押す音が懐かしい。


あれだけ力強く押すとスタンプ本体の
寿命も短かった事だろう。記録的な観
客動員数を誇った新日本プロレス80
年代全盛期。各シリーズごとに作り直
していたかも知れない。

そう言った意味でも万博各パビリオン
のスタンプが頻繁に交換されたのも
うなずける。


プロレス会場で販売されたパンフレットに
当日の試合を押すバン!バン!と言う音。


それは万博のパビリオンでホステスの
お姉さんが優しくペタンと押すスタンプ
とはまた趣が違う音がした。プロレス
会場に行かないと聴けない音でもあっ
た。


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