取り回しの容易さ |
昨今の「○○ケ丘」と付くような新興住宅街では6m幅の道路が主流を占めるようである。ここで運用
される自動車の場合、最小回転半径が5.3mという能力は、運転士にとってけして不便なものではない。
しかし4m幅の路地を走る場合は、常に前もって大きな回転半径を見込む誘導を必要とし、曲がり角での
切替えしも回数を増す事になる。曲がり角での切替えしは自車の寸法把握が不充分な初心者にとって大敵
である。出来る事なら切替えしをせず、もしくは切替えしの回数を軽減することは、熟練者も切望する
ところである。道幅が狭い場合に有理となる条件は車両全長が短い事と、オーバーハングと呼ばれる
張り出し部が小さい事である。世間でロング・ホイルベース、ショート・オーバーハングが叫ばれる背景
は広い室内を持ちながらも取り回しの良い自動車を望む声の現われであろう。
言わずもがな事だが、回転半径はタイヤの位置と角度で決まる。オーバーハングとは、言わば「天秤棒を
振り回す範囲」である。オーバーハングが短ければ短いほど自車の挙動予見は高い精度を保証する事に
なる。最小回転半径は小さいに超したことは無いが、道幅と最小回転半径がほぼ同じならば取り回しは
すこぶる容易である。また、最小回転半径が車両全長のほぼ同じという目安は、車両全長の2倍の幅が
有ればUターンが可能である事を意味するため、運転士に大きなゆとりを提供する事だろう。
蛇足だが、こうした要望に答えるために最近出回っている型に2Box型が有る。2Box型はセダン型の
リア・オーバーハングを切りつめて全長を短くした型である。ただし、後方窓の窓枠における左右両端が
直に車両の後端となるためセダン型とは異なる死角を生んでしまう。又、貨物室の容積に制約が出来る。
注)トヨタ ヴィッツの場合、リアウインドウの有効範囲が楕円形であるため、他の車種と比較して後方視界が
制限されるようで、違和感を否めなかった。
しかし、持ち主の弁では、完熟後は気になる事は無く、小さい事が魅力だそうである。
VITZオーナーからしてみれば、VITZは後方視界の確認がちょっとしづらいです。
リアウインドウが比較的小さいのと、後部座席の背もたれが割と直立しているので
後部乗員の頭が天井近くまで届き、かなり邪魔になる。(^^;
フロントの隅っこが確認しづらい(ていうかはっきり言って見えないです)のも難点です。
慣れてしまえば何てこと無いですが。
上記から総合したらVITZよりも日産マーチの方が初心者には向いていると思いますよ。
n-y氏 (談)