体積効率と充填効率
エンジンの吸気行程では、燃焼室を新気(未燃の混合気体)のみで満たす事は不可能である。吸気行程で
どのくらいの新気を取り込めるかを表すために、実質的な新気の体積を排気量で割った値を使う。これを
体積効率(volumetric efficiency)と呼ぶ。
ただし、体積効率は気温と外気圧に依存するので、標準状態における値に正規化したものが充填効率
(charging efficiency)である。
高回転では吸気系の圧力抵抗が増大するので、同じエンジンでも運転条件によって体積効率は変化する。
すなわち、体積効率は、吸・排気のガス交換に、すべてかかっている。
(Fulcrum 著)