呼びかけに応じたhiro氏に、貴重な情報を提供していただいた。氏の説明は次の通り。

 後輪のバンプステア←→ロールステアとは

後輪がバンプ(車輪が持ち上がる)トーインの場合

 ロールすると外側の後輪がトーインになり、見かけ上スリップアングルが小さくなるので、

   アンダーステアぎみの特性となる。

後輪がバンプトーアウトの場合

   外側の後輪がトーアウトとなり挙動はオーバーステアになる。

 なお、バンプとロールは車の動き(加重変化、沈み込み)が、前後か左右かの違いである。

 

 これを筆者なりに解釈すると、

後輪がバンプした時、犬の小便のようになるが、上から見ると後輪が下図の如く傾くのである。

尤も、バンプ・トーアウトはここまで極端ではないが、傾向を強調した図である。

 

後輪が左右両方ともバンプしたならば、単に前輪と後輪のホイルベースが短くなるだけだが、片方のみがバンプした

場合は、そっち側の車輪のみが、δ分だけ前に傾いてしまうので、左上図のような事が起こる。

このため、ドライブ・フィールに良からぬ特性が現れる。そこでドライバーの好みに合わせて、バンプ・トーインに

するか、バンプ・トーアウトにするかを決定するため、青い補強材の長さを微調整したらしい。

(蛇足だが、トーイン、トーアウトのトーとは、本来は「靴の爪先」の事である)

 (Fulcrum 著)