(親爺から聞いたこと)
親爺は大正3年3月15日生まれで「陸軍記念日」に生まれたことを 自慢しておりました。しかし「1936以降から陸軍は堕落した」とも言ってました。 どういうことなのか、いまでも想ってますがとにかく足掛け12年を軍隊に費やした親でした。 そんな親爺が復員後、猛然と真澄蔵にアタック して、扱うことができたと言ってました。
その、お客さんに対するそれは、えらいもので家族がハラハラものでした。 「真澄デモいいや」と言われると「そこいらに酒屋はいっぺえあるからお引き取り下さい。」 と言ってしまうのです。
(店主評)
昔から地味なお蔵ですが品質に関しては、全国清酒品評会で春、秋とも1位から
3位まで独占した経歴をもった蔵ですから「いったいどういう蔵なんだ」ということに
なります。結局それは「7号酵母」として真澄蔵発の酵母になりました。依然
「日本の母蔵」と言われる所以です。信州の歴史風土を精一杯活かして生まれたお酒です。
他には譲れないのです。