天下の銘酒

マスミ

真澄

標高600mから700mにある諏訪は冬、さむいのなんの というところです。同じ信州でも須坂は380mぐらいですから。 真澄蔵はその諏訪湖のそばのお蔵と、それよりずっと山へ入った 富士見蔵と醸造個所が2個所。富士見は当然千mを超えています。 八ヶ岳から湧き出づる水の旨いところでもあります。

(親爺から聞いたこと)

親爺は大正3年3月15日生まれで「陸軍記念日」に生まれたことを 自慢しておりました。しかし「1936以降から陸軍は堕落した」とも言ってました。 どういうことなのか、いまでも想ってますがとにかく足掛け12年を軍隊に費やした親でした。 そんな親爺が復員後、猛然と真澄蔵にアタック して、扱うことができたと言ってました。

その、お客さんに対するそれは、えらいもので家族がハラハラものでした。 「真澄デモいいや」と言われると「そこいらに酒屋はいっぺえあるからお引き取り下さい。」 と言ってしまうのです。

(店主評)

昔から地味なお蔵ですが品質に関しては、全国清酒品評会で春、秋とも1位から 3位まで独占した経歴をもった蔵ですから「いったいどういう蔵なんだ」ということに なります。結局それは「7号酵母」として真澄蔵発の酵母になりました。依然 「日本の母蔵」と言われる所以です。信州の歴史風土を精一杯活かして生まれたお酒です。 他には譲れないのです。

真澄の醸造元(長野県諏訪市)へリンク