科学の雑学集
■日の出と日の入り時刻
太陽の日の出・日の入り時刻は、太陽のヘリ(一番上の部分)が地平線にかかった時で求められるが、月の出・月の入り時刻は月の中心部分が地平線にかかった時で求められる。これは、月には「満ち欠け」があるため。
■卵の形
鳥の卵の多くが楕円形なのは、もし卵が転がってしまっても元の位置にもどって来るようになっている為といわれている。なので、木の穴に卵を産んで、転がる心配のないフクロウの卵は球形をしている。
■コンビニの蛍光灯
夜コンビニの前を通ると、コンビニは他のお店に比べて明るい感じをうけます。
この一つの理由として、蛍光灯の向きがあります。
コンビニの蛍光灯は、窓に対して平行に取り付けてあります。
垂直に取り付けてしまうと、蛍光灯の間の暗さが外から分かり、暗い印象を与えてしまうため。
■降水確率ってどうやって求めるの?
降水確率とは、予報区内で一定時間内に降水量が1ミリ以上の雨または雪の降る確率の平均値をパーセントであらわしたもの。過去に似た気象条件を選び、そのうちの3割に雨がふったとすると降水確率は30パーセントとなる。
■降水確率0%の呼び方
テレビの天気予報などでは降水確率0%の事を、ゼロ%とは言わず、レイ%という。
これは、ゼロが「全く無いこと」をさすのに対して、レイには「極めて小さい」という意味もあるため。
■北枕の豆知識
頭を北に向けて寝る北枕は縁起が悪いとされているが、科学的にみると北に頭を向ける事は地球の磁気を取り込みやすくなり、その結果安眠につながるといわれている。
■NASAの発射台
現在、スペースシャトルの打ち上げに使われているNASAの発射台は、スペースシャトル専用の発射台を作る予算がなかったため、アポロ宇宙船を打ち上げていた発射台を流用して使っている。
■地図の海岸線
国土地理院で作られている地図は、満潮時の海岸線で示されている。
なので、有明海の干潟など干潮時にあらわれるものは、地図ではすべて海として描かれている。
■補足
波の打ち寄せぐあいについては、何枚も航空写真をとって、その平均を求めているようです。
■地球の回転速度
地球の回転速度は、100年で1000分の1秒ほど長くなっていくといわれている。
地球が生まれた約46億年まえは、1日が約5時間程しかなかった。
■桜前線の雑学
桜前線とは、気象庁が植物や動物の季節による変化を観測する「生物季節観測」のひとつで、桜前線の他にも「タンポポ前線」や「ホタル前線」「トノサマガエル前線」などがある。
■補足
桜前線の対象になるサクラは、一般的にはソメイヨシノで、沖縄ではヒカンザクラ、北海道ではエゾヤマザクラやチシマザクラ。
■朝顔の花が咲く理由
朝顔は、朝が来たことを感じて花が咲いているわけではなく、日没後約8時間を経過した時に花が咲くようにプログラムされている。
なので、日が昇るころにはほとんどしおれている。
■補足
ちなみに、アサガオの花言葉は「はかない恋」。
■太陽の明るさ
星の明るさをあらわす等星は、数字が小さくなるほど明るくなるが、一等星の上にもゼロ等星、さらにはマイナス等星もあり、太陽はマイナス26.9等星になる。
■補足
五等級の違いでちょうど百倍の明るさになるようになっています。
(一等星は六等星のちょうど100倍明るい)
■台風の強さと大きさ
台風の強さは最大風速(m/s)で階級分けし、
弱い 17以上~25未満
なみの強さ 25以上~33未満
強い 33以上~44未満
非常に強い 44以上~54未満
猛烈な 54以上
一方、台風の大きさは風速15(m/s)以上の半径(km)範囲で階級分けする。
ごく小さい 200未満
小型 200以上~300未満
中型 300以上~500未満
大型 500以上~800未満
超大型 800以上
■標高の基準
日本の標高は東京湾の平均海面を標高ゼロメートルとしているが、水面に基準をとるのは困難なため、1873年から79年までの平均海水面をもとに国会議事堂前の憲政記念館に零目盛りが24.5000メートルになるように水準原点を設けている。
■補足
関東大地震の影響で変動し1928年に24.4140メートルに改訂されました。
■紙の大きさ
紙のサイズにはA系とB系があるが、紙の大きさはどちらも、縦を1とした場合、横はルート2の比になるように作られている。これは長辺の真ん中で何度折っても、1対ルート2の相似となる長方形が出来る特殊な比率にしてあるため。
■ファミレスの色
ファミリーレストランの内装や看板などにはオレンジ色が使われている事が多い。
これは、暖色系の色には食欲を進める効果があるため。
■モミジの色
秋になると緑色から赤色に変わるモミジの葉だが、本来は春も夏もモミジの葉は赤色。
春や夏の間は葉の表面を葉緑素が覆ってしまっているため、緑色をしている。
■マグニチュードと震度
震度とは、地震によるある地点のゆれの強さを示すのに対して、マグニチュードは、地震の総エネルギーを表すもの。
■補足
マグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になります。
■星の数ほどの数
数え切れないほど多いことを「星の数ほど」と例えることがあるが、地球上から肉眼で見ることのできる星は約6000個で、日本から見ることができる星はだいたい1000個程度。
■2006年元日
過去7年間にわたる、地球の自転速度のずれを調整するために、グリニッジ標準時の31日午後11時59分59秒に世界各地の原子時計は1秒を追加されるため、日本では2006年元日は、一日が24時間1秒になった。
■水星の時間
水星は太陽の周囲を2回公転する間に、3回自転する。
なので、水星自身の自転と公転だけの関係で見れば、水星は1年が1.5日。
■補足
水星の公転周期は88地球日で、自転周期は58.65地球日。
■隕石の所有権
日本に隕石が落ちた場合、その所有権は地面に埋まっているときと、地上にある時とでは違う。
地面に埋まっているときは、その土地の所有者のものになり、埋まっていないときは最初に見つけた人のものになる。
■真空で太陽が燃えてる理由
小学生の時に「物は、酸素が無ければ燃えることはない。」と習うが、
では、何故太陽は酸素のない宇宙空間で燃えているのかというと、
太陽は「燃焼」しているのではなく、原子同士がぶつかって「核融合」しているため。
核融合に酸素は必要ないので、あれだけの熱と光を放つことができる。