世界に暮らす種族



ここでは、この世界に暮らす種族について説明します。

ちなみに、数多くの言葉ある種族全般の事を
この世界では”小さき民”と呼んでいます。

この”小さき民”という認識は
世界にあって、神々の加護の下にある者達に
非常に根深く息づいており、
この世界の住民たちは異種族であっても同じ小さき民なのだから、
基本的に”異種族であるからどのような非道なことを行ってもよい”という考え方をあまりしません。
ただ、メンタリティーや生活習慣の違いによる種族間の好き嫌いや
直接的な利益(特に人間族の場合はそうです。)が原因の
争いがないというわけではありません。



ここで説明するのは、種族における一般的な気風の説明です。
PCがここで説明する通りのメンタリティーである必要は全くありません。




 人間



いわずとしれた人間です。
この世界においても、その繁殖力と柔軟性によって
世界のさまざまな場所に住まっています。

とはいっても、この世界において
人間族は世界に君臨する種族であるということは全くありません。

この世界における人間族の勢力関係は”人間とその他の種族”としてではなく
人間族も”小さき民”の数多くの種族の中のひとつに過ぎない、といった感じで認識されています。
確かに、「支配」している地域は最も広く、
(といっても、世界の大半は人類の領域ではありません。)
小さき民の中で数も一番多いのですが、
純然たるパワーバランスの観点から見ると
人間族は多種族から見て勢力が抜きん出てはいないのです。

また、異種族も”小さき民”という同じ枠組の中に
あるという認識が定着しているため、
のべつまくなしにに迫害や討伐の対象になるということもありません。
しかし、人間族は欲望のためなら同族同士でも殺しあい、
他人を食い物にする側面も持ち合わせています。
そのため、異種族との間に争いがないかというと
残念ながらそういうわけではないようです。

人間族が、このような同族殺しを平気でやるような”邪悪さ”を持ち合わせるのは
人間族が”うつろいやすく、決まった性向の持ち合わせない”性質であり、
多くの種族の中でも特に自らの欲望に振り回されやすいためであるといわれています。
この件に関してはとある賢者の一説に
”嘆きの夜”および、”忌まわしき冬”の時代に世界を蝕んだといわれる
呪いが人間族の業となってくすぶり続けているからというものもありますが、
あまりにとっぴな考えのため、ほとんど知られてはいません。



人間達がどのような暮らしをし、どのような社会を築いているかについては、
ワールドセクション>経済、産業、社会・国と地域 を参照してください。

ちなみに、この世界において『人』といった場合、
”小さき民”全般を示し、
『人間』といった場合、いわゆる人間族のことを示します。






 妖精族




妖精族は元々人間族と源を同じくする種族で、
世界創生の時に生まれた者たちを起源とします。

その中で、何らかの力、
例えば、
森の精気や、水に満ちる生命力などの
一つの力に依存し、共に生きることを選んだ者達が
妖精族の先祖達となり、
何か一つの力に依存せず、
みずからの知恵と力で生ていく道を選んだ者たちが
人間の祖先となったのです。

妖精族はそのような起源をもつためか、
人間達と比べると、一般的にたくましさに欠ける傾向があるようです。
(一部例外もいますが・・・・。)
ちなみに、ドワーフを除く妖精族は成人(20歳くらい)までは
人間と同じ速さで成長しますが、その時点で外見上の老化は止まります。

その代わり何らかの力に依存し、暮らしているために
総じて寿命が長く、また、根本的に欲望というものが乏しいようで、
人間のように、自らの欲望に振り回されることも多くはありません。
(もちろんPCとなる妖精が、そうとは言い切れませんが。)
また、性格からしててんでばらばらな人間族と違い、
種族によって、ある程度似通った性格傾向にある場合が多いようです。


そういうこともあってか、、妖精達の社会では貨幣経済が発達しておらず、
文明も人間に比べると劣っています。
とはいえ、野蛮とかそういうことではなく、
精神的な文化においては、人間より優れた面がありますし、
なにより、基本的に穏やかな(のんびしした?)性格の者が多く
自らの欲望に振り回されることも少ないために
人間社会では絶えない争い事なども多くありません。

基本的に妖精族は、自分達の領域で、
血縁に基づいた自給自足の共同体社会を形成しています。
また、場合によっては、比較的強力な精霊や、
幻獣のもとで暮らしている場合もあるようです。


あと、妖精族の人間に対するスタンスですが、
妖精族自体が同族意識というものが薄く、
種族全体が個人主義の傾向にあること、
個別に暮らしている者が多いこと、
集落に暮らしていても、その独立性が高いことなどの理由で
妖精族全体に共通した認識(人間は野蛮で粗野な種族である、とか)というものはありません。
(もちろん、人と接するうちにそういう見解にいたる者が多いことは否定できませんが・・・)

また、人間に対する反応は時と場合によってまちまちで
人間と良好な関係を保っている集落であれば、
人間に対して友好的でしょうし、
逆に人間と敵対しているような集落では
人を拒むでしょう。






■ 森エルフ



森エルフは、森の精気を力の源とし、森と共に生きる妖精族で、
妖精族の中で、最も数の多い種族でもあります。

外見的には細身の身体に、とがった耳が特徴です。
髪の毛の色は、ほぼ人間と同じですが、
草色の髪の者が比較的多いのも特徴のひとつです。
服装などは、飾り気のない長衣(チェニック)などを普段は身につけていることが多いようです。
(寒いときなどはその上に上着などを羽織ります。)
ようは、和製ファンタジーにでてくる「エルフ」を想像してもらえばよいでしょう。

森エルフは基本的に、二、三十人の集落を森の中に形成して暮らしていて、
その集落を中心にして、農耕や、狩猟を行い自給自足の生活を行っています。
(森の恵みの乏しい冬は、春・夏・秋に備蓄した分で過ごします。)
そのため、ほとんどの森エルフは
森で生活するための技術を身に付けており
また、狩りを行う場合、霊弓と呼ばれる特殊な弓を使います。
そのほか、集落には、数人の植物系、動物系の魔法を心得ている者がいて、
才能のあるものに、その技術を伝えたりもしています。
森エルフの間に伝わる魔法も人間族の間に広まっている古流魔法の流れを汲むものですが、
゛迷いの森゛に代表されるような森や植物に関連した独自の魔法が
森エルフの間には数多く伝わっています。

集落の長には、村で最高齢の者(男性、女性関係ありません)がつき、
最終的な決定権を持ちます。
(とはいえ、そのような決定が必要になることなど、滅多にありませんが・・・。)
このほか、森は幻界に近いため、強力な幻獣などと共に暮らし
それに従っている者達もいるようです。

ちなみに、森エルフは、基本的に冶金術に疎いので、
(これはドワーフを除く全妖精族に共通していえることですが・・・)
金属製品はあまり所有していませんが、
その分、木材などの自然の素材を活用する術に長けています。


森エルフは、成人したのち、つれあいを自分で選び子をなします。
(パートナーが見つからない場合は、集落を離れ、パートナー探しの旅にでる者もいるようです。)
この場合、寿命が長いためか、ゆっくりと絆を深めていく場合が多いようです。
また、性行為も、人間ほど衝動的に行われません。
あくまでもパートナーとの愛情を深めた結果の一行為であり、
その者との間の子孫を残す行為である、という認識があるようです。

また、森エルフには結婚という概念は無いのですが、
基本的に、一度つれあいを決めたら、
一生、同じ者と共に過ごす事がほとんどのようです。


基本的に、森エルフは集落単位にで生活し、
国という概念を持ちません。
もちろん、集落で解決できないような問題(例えば人間の軍隊が森に攻めて来たとか)が発生した場合には
団結しますが、集団行動になれていないので、
なかなか上手くいかないでしょう。

基本的に森エルフから、人間に対して戦いを仕掛けることはあまりありませんが、
森を荒らすものに対してや、自衛のためには、戦うことを厭いません。
森を熟知し、魔法を操る彼らを敵に回すのはあまり賢いことではないでしょう。
それに、もし彼らの背後に幻獣がついていた場合、さらに脅威が増します。
それに最悪、森の神であるミディールの怒りに触れれば、
そんな災厄が降りかかるか分かりません。
(そんなことは、滅多なとこをやらないかぎりありませんが…。)

ちなみに、森エルフの中には、人間と交易するものや、
人間社会にとけこんで暮らす者も稀ですがいます。
また、そのような者達の中には人間族との間に子を成す者もいるようです。







■ 水エルフ



水エルフは、水に満ちる生命力を源にし、
清らかな湖や川のほとりに生きる妖精族です。
また、海に生きる妖精族も一概に水エルフと呼ばれています。

とがった耳や、華奢な身体など、
森エルフとあまり外見的に変わるところはありませんが、
深い青色、水色、銀色といった寒色系の髪と瞳が特徴的です。

ちなみに水エルフは基本的に、
一人もしくは二人で生活しています。
子供のころは、両親の下で育てられますが、
独り立ちができるようになると、
おのずと親元をはなれ、一人で暮らし始めるのです。
その後、自分のつれあいを見つけるまで、
誰かと共に暮らすということはほとんどありません。
なぜ、そのような生活をするのかは、
人間たちの間ではあまり知られていませんが、
彼等の孤独を好む、というか内気な気質に由来しています。


水エルフは基本的に、清浄な川や湖、海のほとりで、
のんびりと暮らしています。
(そのほか、水中の洞窟などに住まっていることも多いようですが・・・。)
水エルフといっても、常に水の中にいるわけではなく、
川辺で水辺で過ごす事も多いようです。

彼等は、その時間のほとんどを
なんともなしに水と戯れたり、唄を歌ったりしてすごしています。
彼らが住まう水辺の近くを通りかかることがあるならば、
その美しい歌声を聞くことができるかもしれません。

また、彼らは、遠い昔に自ら去ることを選んだ地上に
どういうわけか、強い憧れを抱いています。
彼らは、極端に乾燥したところでなければ、生きていけるのですから、
その気になれば、陸の上で暮らすこともできるのですが、
その気質がたたって、自分から水辺を離れることはなく、
よほど信頼している誰かに導かれでもしない限り
陸の上に上がる事はないようです。







■ 風エルフ



風エルフは、世界を駆け巡る風の力に
依存して生きる妖精族で、
華奢な妖精族の中でも、特に華奢な身体と、
銀色か空色の髪と瞳をしています。
また、彼らが一番、他の妖精族と変わっている点は、
背中にある薄く透明な羽です。

彼らは、その名の通り風と共に、
世界中のあちこちをさまよいながら生活しています。

風エルフは
その特徴的な容姿のせいで、
人間達の間でも、かなり有名ではあるのですが、
あまり人里に近づくことの多くないので、
人間に見かけられることは多くないようです。

基本的に、かれらは常に
終わることのない旅の途中にあり、
世界中を気の赴くままに彷徨い続けています。
そんな風エルフたちが、唯一例外的に集う場所が、
大ステップのはるか上空に位置し、風の神ゼフルが住まうとされている
ルジェナールと呼ばれる地です。
風エルフいわく、この地に吹く風は
世界で一番”心地よい”ということで、
世界中をとどまることなく彷徨っている彼らも、
ルシェナールには、半年や一年ほどとどまるといわれています。
また、風エルフの女性が身ごもったときは、
この地で羽を休め、子を産むとも言われています。

ちなみに、風エルフは一所にとどまることは好みませんが、
孤独を好むわけではありませんので、
気が合う者や家族と共に行動することは
少なくありません。
(といっても、気付いたら、いつもまにか別々に行動していた、
なんてことも多いのですが・・・。)










■ 夜エルフ



夜エルフはいくつか存在する妖精族の中でも
特に変わった種族であるということができます。
彼らは、休息と穏やかな創造をはぐくむ闇に依存と関わりの大きい種族で
彼らは世界の北西の果て、
常闇にいだかれた夜の国のみをその住まいとしています。

その性格はゆったりとしていて、おおらか、といえば聞こえがいいのですが、
要は怠惰でおおざっぱな性格といったほうが正確かもしれません。
小食で数が少ない妖精族であったからいいものの、
人間族であれば間違いなく生活していけないような者達がほとんどです。

ただ、彼らは常夜の国の闇の中に眠る
宝石や貴重な鉱石のありかを直感的に知る力があり、
本当に生活に困ったときは、この力で宝石を見つけて何とかしているようです。
また、彼らのこの力をあてにして、宝石を見つけることを
無理強いしようとする者もいるようですが、
常夜の国自体が慣れない者にとっては非常に行動しにくい特殊な土地であり、
また、彼ら夜エルフが大抵の場合、強力な夜の女神の眷属と共に暮らしているため、
実際にそのようなことが起きることはほとんどないようです。





・雪エルフ


・ドワーフ





ハーフリング


獣人族
(翼人、犬人、猫人etc.)


ピクシー


巨人


マーマン(マーメイド)


小人


幻獣



Rule Index

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