神々と世界の成り立ち


(工事中)

ここでは世界の形や自然がどのようになっているのか、
そのことについて、大まかにふれます。




 “世界"の形




この世界は、(少なくとも、一般に知られている範囲では)平らな大地の上に存在しています。

高い山の上にのぼれば、はるか遠く、かすんで見えなくなるまで、
大地を見渡すことが出来ますし、船のマストが水平線の向こう側にかくれて見えなくなることもありません。
また、"白鏡の海"の向こう側、"最果ての滝"からは海が滝となって虚空へと流れ落ちています。


ただ、基本的に世界がどのような姿をしているのか、といったようなことを気にするのは
好奇心旺盛な賢者達ぐらいのもので
一般の庶民たちがこれらのことに関心を払うことはありまりありません。
地域間での交通や情報の行き来がそこまで盛んでないこの世界において、
隣の国でさえも、吟遊詩人が語る物語の中だけの存在であり
別の大陸にいたっては、それこそまったくの未知の世界なのです。


ちなみに、彼ら賢者たちによれば、
世界の西側は果てのない海原になっているといわれています。
ある程度すすむと、ひどい嵐が常時吹き荒れる海域や
逆に全く無風の海域が規則性も無く点在していて、
そこへと船を出して帰ってきたものは知られていません。
また、ファルナローンの西の果てにあるイザリースには"終わりの始まる門"と呼ばれる
決して開くことのない巨大な門があり
その向こう側には何人も行くことができないといわれています。

北側は、"冥と幻の樹海"や、湖水地帯、そして険しい山脈などが障害となっていて
十分な探索が未だに行われておらず、噂、伝説のレベルを超える話は知られていません。
"冥と幻の樹海"を越えた先、西には"彼岸の樹海"といわれる
異界へとつながる森があるとも言われていますし、
"冥と幻の樹海"によって外界と隔絶された北の大海に面する地域にも
いくつか街や国があるともいわれていますが、
さらにその先、北の大海の向こう側に何があるかについての話はは
まったくといっていいほど伝わっていません。

東側は、ある程度すすむと
歩くのも困難なほどの濃厚な霧に覆われた地域が続いており
中に入って帰ってきたものは一人としていないといわれています。
かつては、この霧が晴れ、その先に広がる大地へと
足を踏み入れた者達もいたという話もありますが、確かなことは分かっていません。



南側は、ベルアルートの南側においては
ウルデワール(帰らじの峰々)と呼ばれる非常に険しい山脈が障害となって
それ以上南に到達することが非常に困難になっています。
ウルデワール以南にも実は"メレディス(うたかたの大地)"と
名付けられた地域が広がっており、
この地域は"忌まわしき冬"や"嘆きの夜"と呼ばれる時代に
世界を襲った災厄の影響が少なかったといわれています。
そのため、メレディスは上古の時代の面影を色濃く残す地域となっていますが、
"内地"の人間でその詳細を知るものはほとんどいません。
また、このメレディスのさらに南の果ての先には
"夢見の大海"と呼ばれる広大な海が広がっているといわれていますが、
"幻の都"ガラドの周辺からあたり南にいけば行くほど、
現実があやふやになっていく(時間の逆行や入れ替わり、夢や想像と"現実"との干渉、並行現実の発生など)ともいわれ
その先に何があるのかは知られていません。


このようにこの世界はその形がまったくといっていいほど確認されていません。
そもそも、ここに記したことですら推測の域をでるものではありませんし、
また、果てがあるとは思えないような幻界や無数の小さき"異界"とともにある
この世界で"果て"を見出そうとするのは無意味なことなのかもしれません。


しかし、

"世界の果て"そして、"世界の外"を目指すという、夢(狂気?)にとりつかれ
帰ることのない旅にでる者や、
知らず知らずのうちに最果てへの旅へといざなわれ、
世界の深淵を垣間見る者もまた、絶えることがないのです。







 気候と風土



この世界の各地域の気候ですが、
"雪と逃れる者の原野"や"多島海"など、いくつかの例外を除けば、
たいての地域の気候は、四季の区別のはっきりした
比較的穏やかな気候といえます。

また、我々の世界と違い、
南や北に行けば行くほど寒くなったりするわけではなく、
暑いところ、寒いところはてんででたらめに分布していますし、
場所によっては、"霧雨の都"リーデの周辺などのように
一年のほとんどを雨や霧がでている日が占める土地もあります。

このような、気候が際立って変わっている土地を挙げると、
ほぼ一年中雪に覆われている"ハグルス`ギリス"(雪と逃れる者の原野)や"ミスラス"(北辺郷)、
逆に一年中暖かい多島海、
比較的雨が少なく、見渡すかぎりの草原が広がる"ゼト二ア`ギリス"(陽光と南風の平原)一帯、
そして、ほぼ一年中、雨と霧に包まれている"霧の都"リーデ周辺などが挙げられます。










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