フレッダ・ミローグ  オーデル侯家付きの魔術師。  現在30歳。  先代の侯家付き魔術師が亡くなり、  その後継者について議論していたときに、侯主の知り合いの紹介で現在の地位に就く。  魔法だけでなく、世間一般に関する知識も広く頭も切れる逸材である。  彼ほどの人材であれば、もっと良い地位につくことも可能であったが、  オーデル侯家に仕えているのはある事情がある。  実は、彼がオーデル侯家付きの魔術師の地位に就くときに  オーデルの地下迷宮(と彼は予想しているらしい)の探索許可を条件として承諾したのである。  ちなみにこのことを知っているのはあなたを除いて、騎士長のマグナスと侯家の者、  そしてオーデルの町の教会の主だけである。  かれがいつ、どこで、オーデルの地下迷宮についての知識を知りえたのかについてあなたは知らない。  (世界でも指折りの(あやしげな)知識が集まるというレニードであればどんな知識が埋もれていてもおかしくは無いのだが。)  ちなみに、オーデルに地下について熱心に調べているといっても、  情報を集めるためには手段を選ばずといった感じでは無く、あくまでも個人的興味の追及といった感じではある。  あなたが見たところ地下に関する調査も大詰めに入っており、そろそろ、実際に地下に入る予定ではないかと思われる。    彼自身は侯家付きの魔術師と言う地位にありながら、権力等にはあまり興味が無いようで、  あなたに対しても上役、と言うよりかは魔術の研究のよき助手と言った感じで接している。  (彼はあなたが仕事に対する態度がまじめでないことに対しては、あまり気にしていないようである。)  といっても、侯領の運営に関して無関心という訳ではなく  侯領の防衛や外交に関してもいろいろと手を尽くしている。  また、彼は独身ではあるとはいえ、彼の身の回りの世話をしている侍女と浅からぬ仲にある。  その女性とは半ば夫婦のような生活を送っているが、彼は結婚と言うものにこだわりが無いようで  結婚する様子は全く無いし、侍女のほうもそれで納得しているようである。