〜マスタリングのスタイルについて〜



先日、Ackさんから、マスターの顔が見えていないのでは?
とのご意見がありましたのでいくつか私のマスタリングの傾向について
挙げたいと思います。
自分で自分の事を書いているので客観性にかけるかもしれませんが・・・。
(あと、TRPGはしゃべってなんぼですから、参考になるか分かりませんが。)


■ルールの運用について

 ルールに関してはかなり細かいほうですが、
 あくまでもルールはセッションを運営し
 ワールドを表現するための”手段”であると考えています。
 セッションのメリハリや、けじめをつけるために
 サイコロを振ってもらう機会はかなり多いとおもいますし、
 ルールもワールドの一部、という考えがありますから
 細かい所も気にすることがあります。
 ただ、実際だったら常識的に考えてできそうだけどルールブックにないからダメ、とか
 そういうことはありませんし、
 シナリオの進行、演出に関して、すべてがルールにかなったものでなければならないと
 思っているわけではありません。


■ 戦闘について

 戦闘の頻度に関して言うと、今までのセッションのほとんどで
 戦闘回数が五回を超えた事はほとんどありません。
 おそらく、Three−Oで行うセッションでもその傾向は続くと思います。
 戦闘自体は(マスター、プレイヤーどちらでも)嫌いというわけではないのですが、
 戦闘が即、命に関わるシステム(Fローズ)とか、戦闘に手間がかかるシステム(GURPS)を多くやってきたということ、
 あと、いわゆる”ダンジョンもの”をほとんどやらない(ダンジョンは結構出てきますが)
 ということが理由なのでは思います。
 とりあえず、戦闘をやるのが目的ではなく、
 何のために戦闘をやるのか、戦闘をやった結果どうなるのか、
 戦いの中、PCはどう考えるのか、のかというのを重視してシナリオを組み立てています。
 また、戦闘の回数は少ないぶん、一回一回の戦闘は密度の濃いものになる傾向にあります。


■ セッションの傾向

 いわゆるストーリ-重視とか、ゲーム性重視というものに関してですが、
 どちらになるか、というとストーリー重視という事になるのでしょうか。
 ただし、いわゆる一本道型ではなく
 (PCの設定等も取り込んで)物語性の強い土台を作っておき、それをPCに投げて
 料理してもらうというタイプが多いです。
 (私自身、どうしても好みの結末、流れというのはありますし、
 以前は、それを押し付ける傾向があるとして言われたことがあったので
 それ以来、つとめてプレイヤーにゆだねるように意識して自戒しています。)
 また、プレイヤーの皆さんががつくったキャラクターの設定(あまりにも無茶なものは却下しますが)や、
 セッションの中で出来上がったキャラクターのしがらみをシナリオに絡ませるのも好きです。
 
 それら、キャラクターの行動を引き出すようなネタを提供して
 あとは、自分の考えで存分に動いてもらってプレイヤーなりの結末を導いてもらう、というパターンでしょうか。
 そうやって、キャラクターを”動かすこと”、キャラクターとして”動くこと”を楽しんでもらいたいという点で言うと
 ”キャラクター重視型”(あえてロールプレイ重視とは書きません)といえるのではないかと思います。
 (ちなみにこのやり方は、まだ完璧に実現できているとは思っていません。
 もちろん、そのための試行錯誤は惜しみませんが。)
 

 セッション中はサイコロを振る機会も多いですが、
 サイコロを振るだけではなく、できればプレイヤーの皆さんには
 キャラクターをどんどんしゃべらせて欲しいほうです。
 (べつにしゃべらなくとも、そのキャラクターが生き生きしていればいいのですが)
 オフラインのセッションでは(PCの喋りを誘発するように)
 NPCは基本的にしゃべり口調で声色を変えてやっていました。(冷静に考えるとかなり恥ずかしいですが、笑)

 あと、ギャグ←→シリアスという点では、私自身にはあまり偏りはないと思っています。
 ギャグシナリオもやりますし、シリアスシナリオもやります。
 どちらにしても、シリアスならシリアス、ギャグシナリオならギャグシナリオと、
 セッションごとに区切りをしっかりとつけてやるほうです。
 また、セッションやワールドの雰囲気を極端に破壊するようなギャグは
 さすがに遠慮してほしいというのはあります。
 
 
 以上、いろいろと書いていますが、
 実際のセッションでは
 あ〜しろ、こ〜しろとは言うつもりはありません。
 できれば、PCは生き生きしていて欲しいと思っている程度ですし、
 上に挙げた事がうまくできないからといって私のセッションではお断りという事もありません。
 結局のところ、プレイヤーの皆さんは理屈抜きで楽しんでもらうのが一番だと思っています。
 
 また、以上の事はいままで、オフラインでやってきたことですので
 オンラインで全く同じものになるかどうかは分かりませんが
 おそらく傾向的には同じようなものになると思います。


 ※あと、自分はものずきだ、という方は、
  http://www5.plala.or.jp/yukiyana/S_fuk.htmに
  私が以前やったシナリオがシナリオフックという形であがっていますので見てみてください。
  私がどのようなセッションをやるかの判断材料になるのではないかと思います。