セッション内で十分に伝わっていないであろう情報
および、質問を受けるかもしれない項目について
ここで補足をしておきます。
・ペルの師匠の依頼の内容について
騎士団が壊滅したことにより
動きが取れなくなるであろうエレアノールを助けてほしい
その見返りとして、何らかの品物を与える。
・エイスとの会話における、師匠の意図について
依頼を断り、オーデルを去ることに関しては、どうこう言うつもりはないが
敵方(と思われる、ジゼール)につく場合には容赦をしない。
・エレアノールから依頼された新たな依頼内容とその意図について
騎士団が壊滅した今、オーデル内で侯家(エレアノール)の意思に従って動かすことのできる人員がいないため、
それをPCたちにつとめてほしい。
今のところ考えられるものとしては
・領内の治安の維持(主にオーデル外)
・戦争状態(もしくは準戦争状態)となったときの領内の村への連絡、および領民が城に移動する際の護衛等
・領内での非常事態に他する対処
・領外への使者、および、使者の護衛
・人員の確保(ただし、報酬がPCたちと同じく宝物庫の武具となる可能性が高いため、その秘密を守れる人間である必要がある。)
金銭的報酬については衣食住を保障した上で
正騎士と同様(月額で1100kt程度)の扱いをし、場合によっては土地の贈与、および城の所蔵品の追加贈与を行う。
(※今回PCに与えられた品ですが
ポイント1のものはおよそ〜20000kt(300万円)
ポイント2のものは〜50000kt(550万円)
ポイント3のものは100000kt(1250万円)前後の価値があるもので、報酬としては破格のものです。)
・オーデル候家の人員と財産、その他
戦闘要員(ほとんどが騎士団)について
城、および街の門番 十名前後(うち騎士が4名。そのほかはその騎士の家に仕える従士)
城の護衛要員(武官) 十名前後(うち現役の騎士は2名。そのほかは臨時で出仕している引退した高齢の騎士、および成人していない騎士見習い)
街の治安維持要員 二十名前後(うち騎士は二名。その他はその騎士に仕える者、もしくは街の有志。)
※オーデルがかなりの田舎であるため、今のところ治安は維持されているが、何かあったときに対応できる人数ではない
※ヨーおよびレイクはさしあたって治安維持要員および城の護衛要員としての任についていた
壊滅した騎士団の主力 騎士長を含む騎士18名とその従者約30名。および、馬が20頭ほど
オーデル家の財産について
騎士団が壊滅したことによって、彼らの俸給分は浮くことになるが、
今回の件で死亡した騎士や従士の遺族の世話、
その他、(候家で負担する)葬儀の費用、その他もろもろの後始末でかなりの出費が考えられる。
ただ、例の宝物庫の中にある武具に関しては、およそ40点、
ざっと見積もっても、1800,000kt(約2億円)程度の価値の品物がまだあると思われる。
また、馬については遠征の分でほぼ出払ってはいるが健康な馬が十頭ほど準備されている。
・オーデル領内の村落
オーデル領内には人口100人前後の集落が六つある。
(ただし、その六つある村のひとつであるタデルは
本キャンペーン第二回〜第三回の事件で村人の大半が行方不明となり壊滅状態となっている)
・オーデルの街の情勢について(PCたちが帰還した日の夕刻の状況)
騎士団が壊滅したことが既に伝わっているため、衝撃が走っている。
ただし、町の有力者(ヨーの義父、引退した騎士、有力な庄屋etc)が引き続き候家を支えることを表明し、
自発的に事態の収集に当たっているため、一応の平穏は保たれている。
さしあたっての亡くなった者たちの葬儀や降って沸いた家督の相続などで
沈みながらも、あわただしい雰囲気に包まれている。
ちなみに、PCたちが遭遇した商人についてだが、門番によって街に入ったのは確認されているものの、
それ以降の消息については不明。
・オーデルから各地への旅程について(すべて徒歩できちんとした休憩をとった場合。)
テラムへ(洞窟経由) | 四日 |
テラムへ(ゲヘルの峰越えのルートを選択した場合) | 五日 |
公都ブランデスへ(テラム経由) | 上記テラムへの日程に加えさらに九日 |
公都ブランデスへ(南回りでニレフェド経由する場合) | およそ十一日 |
公都ブランデスへ(オーデル西部の山地を抜する場合) | 九日(ただし、まともな道がないため、何らかの道案内が必要) |
ニレフェド(ジゼール候都)へ | 二日弱 |
・テラムについての追加情報
オーデルの北、ゲヘルの峰々を超えた北ゲヘル盆地に位置するニルアベールの中でも指折りの大国。
騎士団は3000人を誇り、充実した装備と、高い錬度をもってその名を轟かせている。
今の領主のルーゲル・テラムは42歳。
数十年に一度、テラムを襲う"ミズ`ナルグル(北の禍つ国)"を見事に退けた
武勲に優れた人物として知られている。
ただ、今回のミズ`ナルグルとの戦いは以前のものと比べて長期にわたったため、
テラムの戦力の損耗は小さいものではなかったらしく、
現在は国内の戦力の立て直しのため、対外的には消極的となっている、との話もある。
※ミズ`ナルグル(北の禍つ国)
数十年に一度テラムを襲う怪異。
昔からテラムの北にある山脈では数十年に一度、
本来、存在しないはずの荒れ果てた原野と、廃墟と化した巨大な城や街の"幻"が現れ
そこから魔物や生ける死者が次々と現れてテラム領内に被害をもたらすというもの。
現れ出る魔物の数はかなりのもので、掃討に当たるテラム騎士団との戦いは、騎士団と魔物の群れとの戦(いくさ)の様相を呈する。
それらの様が"魔物の棲む国"を連想させたのか、"北の禍つ国"という呼び名が定着して今へと至っている。
この怪異は一ヶ月から半年ぐらいの期間にわたって存在し、その間、魔物を生み出し続けるが、
ある日突然、何の前触れも無く、この現象は終息し、再び数十年の沈黙を迎える。
このミズ`ナルグルの記録は最も古いものでおよそ340年前でさかのぼり、
その時から、土地の浄化などの様々な対策が繰り返し試みられてきたが成果は上がっておらず、
その原因についてもはっきりとしたことは分かっていない。