World


■ ゲーム世界

ここでは、このサプリメントの舞台となるワールドの
ルール上の設定を記します。



◇ 文明レベル ◇

この世界の文明レベルは2〜3Lvです。
人間族、ドワーフ、ハーフリングの社会の文明レベルは3Lv。(一部2Lvの社会も混在)
人間族、ドワーフ、ハーフリング以外の種族の社会の文明レベルは2Lvとなります。
なお、このワールドにおいてはどうやってもキャラクター
(PCではありません)のTLが4以上になることはありません。
(【特殊な背景】にCPを支払った上で、GMの許可があれば種族に定められたTLを
変動させることは可能ですが、その場合もTL1〜3の範囲でしか変動させることはできません。)
また、世界設定上、本来TL2〜3で存在するはずの技術が存在しない場合があります。
(例えば、化石燃料や火薬が存在しないため、それに基づいた技術はこの世界に存在しません。)
これらの点に関する詳細についてはワールドセクションを参照してください。
そのほか、この世界の識字率は高くはありませんが、
PCとなるキャラクターは基本的に読み書きが可能とします。

※人間族であるが妖精族に育てられたため、本来、TL3であるところをTL2にするなど



◇ 規制レベル ◇

人間族の社会における【LC(規制レベル)】は一般的に3〜4となります。
そのため、このワールドで使用出来る文明レベルの低い武器武器(【合法レベル】:4)は
所持がまったく自由か、前科者でなければ所持可能ということになります。
要するに騎士などでなくとも、前科者でもない限り武器を持つことは特に問題ないということになります。
ただし、重装備の鎧(【合法レベル】:3)などについては着けたまま踏み込めばまずいところもあるでしょう。
ただ、実際のプレイではこの規制レベル/合法レベルはあくまで目安として考慮するにとどめ、
杓子定規に適用する必要はありません。

これらの規制レベル等を考慮する際に参考になる地域の詳細については
ワールドセクション >国と地域 を参照してください。



◇ マナの密度 ◇

この世界ではマナの密度が【密】であるものとして処理を行います。
しかし、マナの密度が【濃密】であるものとして魔法の処理を行う場所も存在します。
また、同様に、場所によってはマナの密度が【標準】、【疎】、【無し】のであるものとして処理を行う場合もあります。



◇ 魔法など『超常的な』力 ◇

この世界における代表的な魔法の体系として、"神語魔法(イェネラル)"と呼ばれるものがあります。
この魔法の使い手であれば、グリモア/マジックに記載されている【呪文】を
ほぼすべて(ワールド設定上使用できない魔法がいくつかあります)使用できるようになります。
PCがこの"神言魔法"を習得するには過去の何らかの形で魔法を取得する機会があったことを示す
【神語魔法(イェネラル)の使い手】という【特殊な背景】取得したうえで、
「霊力が14以上である」 もしくは 「【神語魔法理論】技能を14Lv以上で取得している」 の
いずれかの条件を満たしていなければなりません。
なお、この世界では"魔法"の存在は一般的に認知されており、"魔法のアイテム"も多少値がはりますが、ありふれたものです。
ちなみに、このワールドにおいて、一般的に『魔法』というとこの"神語魔法(イェラネル)"の事を指します。
また、この神語魔法と似た魔法体系として、神語魔法の源流となった"古神語魔法(モド`イェネラル)"と呼ばれるものがあります。
こちらの魔法はBASICで言うところの【儀式魔法】のルールに則った魔法であり、最初からすべての魔法が行使可能となります。
ただ、古神語魔法は4Lvの魔法の素質と、【古神語魔法の使い手】という特徴の取得が前提となります。
この古神語魔法の使い手は稀でめったに見られません。
(ただし、魔法使い以外が見ても、神語魔法と古神語魔法は見分けがつかないでしょう)

それともうひとつ、GURPSのルールに即して処理される"魔法"として、
"聖誓術法(アーモリム`ネラル)"という"魔法"の体系があります。
これは"聖誓の礎(アーモリム)"と呼ばれる組織に属する教父・教母と呼ばれる者達が使う"魔法"で、
"聖誓の礎"に属したうえで、【聖誓の礎 教父/教母2Lv】という特殊な背景を取得しなければなりません。
"聖誓流術法"ではグリモア/マジックに記載されている【呪文】すべてを扱うことは出来ませんが、
一方で戦闘に特化した魔法が揃っており、前提条件も、通常の魔法と異なるものとなっています。

これらのGURPSの魔法ルールに沿った"魔法"である
"神言魔法(イェネラル)"、"聖誓流術法(アーモリム`ネラル)"以外にも"超常の"ちからとして、
神々や精霊、魔物、国や土地の影響によって人に宿り、"しるし(ブラン)"などど一般に呼ばれ、
ルール上、【祝福】という概念として定義されるものがこのシステムには存在します。
この【祝福】は程度の差こそあれ、この世界の住人ほぼ全員に宿っており、
(大抵が明日の天気がなんとなく分かったり、こころもち畑の実りが良くなったりといったささやかなものですが)
"普通の人"であっても、本当にちょっとしたことではあるものの"奇跡"を起こすことが出来てしまいます。
ただ、あまりにその恩恵がささやかであるため、その存在が特に意識されることはほとんどありませんし、
この"祝福"のせいで、この世界の住人達は何か自分に理解できないことを他人がやっていたとしてもあまり気にしないような気質があります。
(隣のおじさんは明日の天気をいつも言い当てるが、それは風の神様の覚えがめでたい"しるし"なのだろう、とかと考えるわけです。)
上位の"祝福"となると不毛の大地に豊かな実りをもたらし、天から火の雨を降らし、海を割ることすら可能となりますが、
これらの力は神々やその他偉大な何かからの授かりものとして認知されており、その力の源が邪なものでない限り、
基本的に忌避されるような事はありませんし、逆に多くの場合は尊敬を受けることになります。(距離は置かれるでしょうが)
この"祝福"の取得と使用についてはルールセクション >影響値ルールと祝福 を参照してください。

このほかにも"活繰法術(セーグ)"という特殊な『技術』がこの世界には存在しますが、
"気操法"については取得するのに過去の何らかの形でこの『技術』を習得する機会があったことを示す
【セーグ(活繰法術)の使い手】という【特殊な背景】が必要です。
この特典はCPを支払う必要はあるものの、PCによる取得が制限されることはありません。

また、この世界に【超能力】は存在しません。



◇ 【霊薬】の入手と価格 ◇

今のところ、四版に対応した【霊薬】の邦訳ルールがないため、
三版のデータをそのまま使用します。

霊薬の価格は”一般的に魔法が存在する世界の価格”となります。
入手可能性ですが、いわゆる地方の中心都市(ワールドマップに載っているような街)でないと
基本的には手に入らない、と考えてください。

ただし、"治癒"と"健康"の霊薬は"聖誓の礎"によって広く供給されているため
通常の価格より安めの値段(治癒:100Kt・健康:600Kt
※1)で購入することができます。
ただし、小さな街だと在庫の関係上、一度に大量の霊薬を購入する事は難しいでしょう。

なお、この世界には"錬金術"が存在しないため、【錬金術】技能の取得は不可能です。
そのため、霊薬を作製するためには【草木秘伝】技能を習得していなければなりません。

また、【錬金術】技能が存在しないため、ある特定の祝福を取得していない限り
【霊薬の分析】(MAGIC参照のこと)も行うことが出来ません。
実際に何らかの霊薬を飲んだことのある人物であれば、その霊薬が何であるか
味や匂いで特定することが出来るかもしれませんが
※2
"同じ"霊薬"としてルール上分類されるものの、その味、匂いが異なるケースもあります。
※1 これでも標準的なキャラクターの月の収入の(1000kt)の1/10(治癒)
もしくは六割(健康)ですから安いものではありません
※2 味や匂いをはっきりと覚えている場合で、修正なしの知力判定程度



◇ キャラクター作成の際のCPの指針 ◇

キャラクター作成時のCPの指針を示します。
プレイするシナリオの性質にもよりますが、一応、このシステムは150CPを標準的な初期CPとして想定しています。

75CP: 身近な人たちの冒険譚向け(駆け出しの騎士や傭兵、街や村の腕自慢、近所の物知りな呪い師など。)
100CP: 身近な"英雄"の冒険譚向け(標準的なコミュニティの中で中堅どころの騎士や傭兵、魔法使い、盗賊など、小さな街を任された聖誓の礎の教父、教母)
150CP: "ヒロイック"な冒険譚向け(騎士団の中でもトップクラスの実力を持つ騎士、腕利きとしてその筋で知られる傭兵や盗賊、魔法使いなど)
200CP: 雲の上の人たちの冒険譚向け(国に数人。騎士長や傭兵団の長、魔法使いや盗賊たちの匠合の長)
300CP: 伝説として語られるべき者たちの冒険譚向け(世界に数人しかいないような種族全体で見てもトップクラスの人々)



◇ 文化 ◇

この世界において、ルールで規定されるところの【文化】は以下のとおりに分かれています。

人間族、森妖精、水妖精、風妖精、夜妖精、雪妖精、ドワーフ、ハーフリング、獣人族、巨人族、人魚族、小人族、ピクシー

そのため、自分が本来属するもの以外の【文化】に精通するためには、
【文化】ごとに1cpを費やして【文化適用】を取得しなければなりません。



◇ その他 ◇

このワールドではTLが4以上であることを前提とする技能を取得することは出来ません。(【医師】技能など)
それ以外にも制限を受けたり習得が不可能な技能、および独自の技能がいくつかありますが、
それについては"追加、修正された技能"の項を参照ください。
また、この世界の物理法則は現実世界と似ていますが、まったく同じものではありません。
それらの詳細についてもワールドセクションを参照してください。






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