子供の頃から坂本龍一ファン。元ファミコン少年、パソコン少年。昔のゲーム雑誌にはよくBGMの譜面が載っていて、それをパソコンでプログラムして音を鳴らしたのが音楽歴の始まり。そのうち見よう見まねでアレンジや作曲をするようになるが、楽器は全く出来なかった。当時はシーケンサー搭載のシンセサイザーが比較的安価で普及し始めた頃で、「プログラムが出来れば音楽表現は可能だから、もはや手間隙かけて楽器を習得する時代ではない」という思想を持っていた。楽器が弾けないコンプレックスの裏返しだったかもしれない。
しかし浪人中にチック・コリアのアルバムを聴いて衝撃を受ける。演奏家に転向すべく、まずは半年ほどドラムのレッスンを受け、大学入学後はキーボードを本格的に始める。軽音楽部で様々なジャンルのバンドで活動するも、在学の4年間に自分が目指すレヴェルに遠く及ばなかったことと、バンド活動の中でベースという楽器の面白さに惹かれていたため、卒業後エレキベースに転向。ベーシストとして京阪神のライブハウス、ジャズバーなどで演奏活動を行うようになる。DVD作品への楽曲提供なども行う。
音楽活動をする中で、基礎の重要性を痛感し、齢三十を超え、ジャズピアニストの祖田修氏に師事し、音楽理論と基礎的なピアノ演奏を勉強し直す。また浜村昌子氏のレッスンも受け、アドリブの際のスケールの解釈などを学ぶ。
今一番興味のあることは、映像に音楽をつけることと、オーケストラアレンジ。
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