良寛さんに「形見とて 何を残さん 春は花 夏ほととぎす 秋はもみじ葉」という詩があります。
何か良いものを形見として残そうと思うけれど、すばらしい自然のまんまがあるじゃあないか。ほんとうに大切な自然を後世に残して置きたいものです。
春、桜の季節、我がお寺にも、河津桜から始まって、ヒカンザクラ、ソメヨシノ、山桜、うこん桜、御衣黄、ベニシダレ、八重桜と咲いては散っていきます。日本人が桜が好きなのは、きれいに咲いて、いさぎよく散っていくからでしょう。
よく人生にたとえられます。人間もりっぱな花を咲かせて、悔いなく人生を終りたいと。人は親から命を受け継ぎ、子へ受け渡していく、命だけでなく生き方も、受け渡していくことが大切だから悔いのない生き方をして、いさぎよく散っていきたいものです。養円寺の四季をご覧ください。 |