パーフェクト ラブ




 「ゾォロ!」
 瞼を焼く太陽に、俺は浅い眠りから叩き起こされた。
 薄く目を開くと、飛びこんで来る太陽の笑顔。
 あんまり眩しくて、俺はまた目を閉じてしまった。
 「起きろよ、ゾロ〜!」
 ・・・待ってくれ、目を開けていられないんだよ。
 寝起きだから、という理由だけじゃない。
 お前の存在自体が、俺に眩暈を起こさせるんだから。

 「な、ゾロ!お前に先月のお返しがしたいんだよ」
 ルフィが俺の肩を揺さぶって訴える。
 「は?お返し?」
 覚えのない話に、俺の寝起きの頭はまた混乱してしまう。
 『お返し』ってことは、俺が先月何かしたってことだよな?
 覚えが、ねェ・・・
 「ほら〜〜!先月はバレンタインだっただろ!そんで、ゾロはおれにプレゼントをくれたじゃねェか!」
 「はぁ〜?」
 バレンタイン?
 ・・・そういえば、ナミのヤツが俺達に押し付けるようにしてチョコを配ってたっけ。図々しくも「10倍返しね」と、妖しげな笑みを浮かべてやがったから、俺は結局そのチョコには手をつけなかった。
 いつの間にかなくなっていたから、多分ルフィが食べたんだろうと思っていたが・・・
 「お前が勝手に食ったナミのチョコレートの事を言ってるのか?それなら・・・」
 「違うよ〜〜!ゾロ、おれだけにくれたじゃねェか!」
 「・・・やったか?」
 「おう!」
 ニコニコと本当に嬉しそうに言うルフィに、とてもじゃないが、「覚えてねェ」と言える状況ではなかった。
 この際、スットボケるコトにしてしまおう。

 「・・・で、お前は俺に何を返してくれるんだ?」
 「ししし、お前がくれたのと同じモノだ!」
 そう言って、ルフィは俺に顔を寄せてきた。
 直後、触れ合う唇。
 俺は一瞬何が起こったのか分からなくて。
 「な?思い出したか?」
 物足りないくらいにスッと離れてしまったルフィが、先程の無邪気な顔とはうって変わった『男』の笑みを浮かべて、目を細めた。
 「俺がお前にやったものって・・・コレかよ?」
 ドキドキと鼓動のペースを上げた心臓を収めるかのように、俺はわざと呆れた風な口調で返した。
 「バカだな・・・キス、なんて・・・いつも、してんだろが」
 悔しい事にそれを口にするだけで、俺は必死だ。
 「違うぞ、ゾロ。トクベツな日にするキスはトクベツなんだ」
 ルフィの蒼い瞳が真っ直ぐに俺を見つめてきて。
 「・・・そういうモンか」
 「そういうモンだ」
 「・・・そうか」
 その、吸い込まれそうな眼差しだけで、俺は不思議とルフィの支離滅裂な論理を受け入れてしまった。

 それじゃ・・・
 もっと、そのトクベツを味あわせてくれ。

 ルフィの肩に腕を回すと、ルフィがニッと笑って麦わらを脱いだ。
 再び、重なる唇。
 今度は深く。長く。熱く。


 ルフィの言う通り、その日のキスは『トクベツ』の味がした。



  Prodused by ヨーグルト



Illstrated by ヨーグルト

 5リットル砂吐き必至なSSで失礼いたしました(笑)
 しかし、こんな単純に甘いだけのSSは久しぶりだなァ。。。
 と言うわけで、一応ホワイトデーの企画SSでした。
あくまでもイラストのイメージSSです。メインはイラストです(笑)
 コレは2/11のイベントでチョコやお菓子などの差し入れを下さった方へ
お返しとして進呈したものでした。
 本当はイラストだけ贈り付けるつもりだったのですが、
仕事中にお礼の文句を考えていた時
ふと「そうだ、どうせなら会話SSでもつけよう」と思い立ち、
仕事しながら30分くらいで書いたモノです(コラ)

 ゾロの一人称なのは、アタシが書いてて楽だからです。
 ・・・そう、最近完璧に自覚してしまいました。
アタシは、ゾロの一人称SSの方がサクサク書けるということに・・・(汗)
 個人的にはちょっとショックです(笑)
だって、自分のことルフィだと思い込んでますから、アタシ(殴)
 それなのに、ゾロの気持ちを書く方が得意ってどういうこと?(遠い目)
 誰か、その答えを教えてください・・・(知るか)

 とりあえずそーゆーことでした。はい。



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