■高瀬大橋 たかせおおはし                       寒河江市・最上川
シンボルは地域の歴史を象徴する像

  寒河江市の高瀬地区と平塩地区を結んでいる高瀬大橋。最上川で分断された市南部と市街地のアクセス道としての役割を担い、交通量も比較的多い。橋が出来たことで、それまで上流の平塩橋を利用するしかなかった対岸への交通も便利になり、中山町や山形市への行き来も楽になった。最上川ふるさと総合公園(チェリークアパーク)の小高い丘からは蔵王の山並みを背景にし、穏やかに流れる最上川に架かる高瀬大橋を見下ろすことができる。

歴史と伝統の地に架けられた高瀬大橋。像がドライバーたちを見守る
=2007年1月27日


 【竣功年月】 1992(平成4)年9月 
 【全   長】 180m  
 【幅   員】 m 
 【型   式】

 【路   線】
県道26号


 ● 1990年頃の高瀬大橋付近

建設中の高瀬大橋。向かって左側が平塩地区。正面は月山、右が高瀬山
=1990年3月14日

     橋脚が完成した高瀬大橋
      =1990年8月4日

 橋の親柱にユニークな像が設けられている。これは、両岸地区が古い歴史や伝統を持った地域であることを象徴している。
  左岸側の高瀬地区一帯は古墳時代の遺跡「高瀬山古墳」(山形県指定)をはじめ、縄文、弥生時代などの遺跡群が発掘されていている歴史的にも重要な場所。一方、右岸の平塩地区には室町時代から伝わる山形県指定の無形民族文化財「平塩舞楽」が伝わっており、平塩熊野神社を中心に古くから栄えた所
 これらの歴史的な象徴として、遺跡からも出土した「遮光器土偶」と平塩舞楽の「蘭陵王」が舞う姿を橋のシンボルとした。



「蘭陵王」を模した像







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