■古口大橋 ふるくちおおはし                       戸沢村・最上川
自歩道橋、JR鉄橋と3橋並列

 新庄方面から国道47号を西に向かうと、JR陸羽西線のガード下をくぐる。すぐに分岐があり、左方向が酒田方面、右に折れると新庄方面へと続く主要地方道新庄戸沢線。新庄戸沢線の起点に架けられているのが古口大橋。  
 完成は1967(昭和42)年で、鮮やかなブルーが印象的な全長417.1mの鋼トラス橋。右岸の皿島地区と左岸の真柄地区を結ぶ。



2008年3月9日

 【竣功年月】 1967(昭和42)年 
 【全   長】 417.1m  
 【幅   員】 6.0m 
 【型   式】 4径間連続下路平行弦ワーレントラス

 【路   線】 主要地方道新庄戸沢線







(左上)JR陸羽西線の第一最上川橋梁を渡る新庄行きの列車
(左下)第一最上川橋梁の橋脚
(右上)
「自歩道橋」と大橋

           =2008年3月9日
  古口大橋付近の風景はちょっと珍しい。大橋と平行して、他に2本の橋が架けられていて、まるで橋の品評会のよう。上流側に架かる緑のトラス橋は初代橋が1913(大正2)年架橋のJR陸羽西線の第一最上川橋梁。下流側は、2004(平成16)年11月11日に開通した歩行者、自転車専用の自歩道橋。
            

「道の駅とざわ」から見た3橋方向
=2008年3月9日

 第一最上川橋梁は、1970年代に架け替えられたらしいが、橋脚は古く歴史の貫禄を見せる。
  自歩道橋は、古口大橋の幅員が狭いために児童の通学に危険を伴うなどの理由から設けられた地域の人々にとっては待望の橋。今では車を気にすることなく通行できる安心の橋となった。大橋に寄り添うように架けられているそのようすはまるで母子のよう。

  静寂の山々に囲まれた最上峡に大正、昭和、平成三世代の橋梁が仲良く並ぶ姿はなかなかの絶景でもあり、力強くもある。


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