荒野をあてもなくさまよい続ける堕天使

背中に背負ったボロボロに朽ちた黒い翼

「もう・・・宙には・・・」

自らのなれの果てを目にふと呟く・・・

身も心もボロボロになった堕天使

力尽きその場に倒れこみ自分の無力さを嘆く

「もう・・・」

涙をこぼしながら意識は遠のいてゆく・・・

どれだけの時間が経ったのだろう・・・

ふと目を覚ました堕天使

彼が目にしたのは自分の目の辺りから遠くへ広がる湖

その周りに生い茂る緑

そして、彼が背中に背負った黒い翼は消えていた・・・

「これは・・・」

呆然と立ち尽くす彼を映す湖には

ガラスの様に透き通った翼が映し出されていた・・・