インターネットへ接続_________ |
インターネット高速化計画(後編) |
STEP 2 画像やリンクの先読みをしてくれる専用ソフトを利用する
これらはひとつのサイトをチェックしている間にリンク先の他のデータを前もってダウンロードしておくことによりページ表示の高速化を図ろうというものです。
1.先読みWarp
http://hide.maruo.co.jp/
定番の秀丸エディタのサイトにあるシェアウエア。こちらも現在のサイトをチェックしている間に他のリンク先を前もってダウンロードしておこうというもの。自分にあった設定をしておけばかなりの効果が期待できる。 ・予算:1000円 期待度:中 難易度:小
2.インターネットアクセラレーター(キャノンシステムソリューションズ)
http://canon-sol.jp/
タスクトレイに常駐して、今までどおりにインターネットするだけで高速化できるという優れもの。こちらも表示しているページのリンク先を先読みしようというもの。 ・予算:5800円 期待度:中 難易度:中
3.凄速2000(ソースネクスト)
http://www.sourcenext.com/
こちらは上記の先読み機能はもちろん、ファイルのダウンロード中に回線が切れても途中から再開する機能(リジューム機能)等、さまざまな便利な機能が用意されている。 ・予算:8800円 期待度:中 難易度:中
4.WebBooster Ninja(アイフォー)
http://www.ifour.co.jp/
先読み機能を搭載した高速化ソフト。それ以外にじゃまになる広告バナーの非表示機能や改良したモデムドライバー等独自の機能も搭載している。 ・予算:8800円 期待度:中 難易度:中
これら先読み機能ソフトは「予算は最小限で」、「メカに弱い」、「旧型のパソコンを使用している」、「いつも一定のホームページを閲覧する」といった方にお勧めです。
その他にも
5.MemTurbo(キャノンシステムソリューションズ)
http://canon-sol.jp/
メモリの使用効率を向上させるソフト。更にディスクのキャッシュサイズの設定も可能。こちらはパソコン本体自体の効率をUPさせようというもの。 ・予算:5000円
6.HD革命 PowerPack(アーク情報システム)
http://www.ark-info-sys.co.jp/
こちらもハードディスクを高速化するソフト。ファイルアクセスの高速化はもちろん、Windowsの起動時間の短縮も実現している。 ・予算:約8000円
などがあります。これらハードディスクの高速化ソフトはかなりの体感速度のUPが期待できますが、快適環境と引き換えにそれなりのリスクもあります。取扱説明書、ヘルプ等を十分熟読した上で利用することが大切です。
STEP 3 パソコン本体のパワーアップを図る
インターネットの高速・快適化といってもトータルで見た場合パソコンの起動から始まってブラウザの起動、ファイルアクセスまで全て快適である必要があります。マシンのパワーアップを図る場合最も効果があるのはメモリの増設です。現在ショップで販売されているパソコンの標準搭載メモリは128MBですが、ソフトの肥大化等により最低でも倍の256MB、出来れば512MB欲しいところです。特にWindows XPにおいては256MBのメモリが快適動作の最低ラインとなります。
1.メモリ増設
プラス128MB(合計256MB) ・予算:3000円程度(SDRAMの場合) 期待度:大 難易度:小
2.ハードディスクの交換
パソコンはメモリで処理できないような大きなデータを処理する際にハードディスクの残容量を利用して(スワップ領域)処理を行います。当然のことながらこの残容量は大きいほうがよく、またハードディスク自体のアクセス速度も年毎に速くなっています。最近では標準で40GB程度のハードディスクが搭載されているのが当たり前となっています。また、同じ容量でも回転数が5400回転のものと7200回転のものでは体感速度がかなり違います。余裕があれば7200回転のものを入手しましょう。
HDD(ハードディスク) 40GB ・予算:10000円前後 期待度:大 難易度:中
3.パソコン本体を買い換える(最新マシンを購入する)
これはもはや反則技にはなりますが、一つ思い切って最新のマシンをGETするというのはいかがでしょうか。セレロン500MHz程度のマシンを使用していて、オーバー2GBマシンに乗り換えた場合、正に異次元の世界です。 ・予算:15万円〜30万円 期待度:超特大 難易度:大(ただしお金に不自由してない方には小)
STEP 4 インターネット接続回線を見直す
ここでは今話題になっているCATVネットとADSLについて見てみましょう。
CATVネット | ADSL | |
初期費用 | 30000円前後(条件によって異なる) | 5000円前後(条件によって異なる) |
月額費用 | 4000円前後(プロバイダ契約必要なし) | 3000円前後(別途プロバイダとの契約が必要) |
必要機器 | CATVの同軸ケーブルとパソコンのLANケーブルを繋ぐためのケーブルモデムが必要。別途LANボードも必要。 | ADSLモデムとスプリッタが必要。買取も可能。(ADSLモデム10000円前後、スプリッタ1000円前後)別途LANボードも必要。 |
回線速度 | 128kbps〜30Mbps。 | 下り最大24Mbpsまで、上り速度が最大1Mbps。 |
長所 | 常時接続なので通話料金を気にせず、24時間インターネット使い放題。 ADSLと違って距離的ハンディが少なく接続スピードが安定しているのも特徴。 |
常時接続なので通話料金を気にせず、24時間インターネット使い放題。 既存の一般電話回線のまま特別なことを要せず、電話と高速インターネットが共用できる。 |
短所 | 住んでいる地域にCATV局がないと(またはサービスを行っていないと)利用することができない。また、物理的にケーブルを引き込めるかが重要。 | ISDN回線利用者はもとのアナログ回線に戻す必要がある。ベストエフォーの名の通り局までの距離による当たり外れが大きく、4Km以上だと申し込んでもお断りされる場合もある。 |
両者の基本的な違いは、CATVネットはプロバイダ契約の必要がない、ADSLは別途プロバイダ契約が必要である、という点です。ADSLの場合、必然的に契約先プロバイダがこのADSLサービスに対応していなくてはいけません。
独断と偏見の判定:接続スピードはほぼ同等の両者。月々の諸費用はCATVネットが4000円前後。一方のADSLは3000円前後プラスプロバイダ接続料1000円前後の合わせて4000円前後。でもCATVの初期費用30000円は痛い。サービス内容はCGIが使えないならまだしも、掲示板やカウンターサービスまで付加されていないところが多いCATVサービスに対し、様々なサービス満載のプロバイダ。ただし、ADSL接続は局までの距離による当たり外れが大きいため繋いでみないと解らないという面もある。局から3Km以内なら迷わずADSL、すでにケーブルテレビを利用しているなら、インターネット接続もCATVネットでといったところでしょうか。
ADSLに関しての詳細は、東西NTTのホームページ、
定額制CATVサービスを行っている各局についての詳しい情報は、以下のホームページを参照ください。
名称 | アドレス |
高岡ケーブルネットワーク | http://www.tcnet.ne.jp/ |
ビック東海 | http://www.victokai.co.jp/ |
キャッチネットワーク | http://www.katch.co.jp/ |
名古屋ケーブルネットワーク | http://www.starcat.ne.jp/ |
大阪ケーブルテレビ | http://cw1.zaq.ne.jp/oct/ |
ケーブルテレビ神戸 | http://www.kobe-catv.ne.jp/ |
倉敷ケーブルテレビ | http://www.kct.co.jp/ |
ケーブルメディア四国 | http://www.netwave.or.jp/~cms/ |
大分ケーブルテレビ | http://www.oct-net.ne.jp/ |
ジュピターテレコム系 | http://www.jcom.co.jp/ |
青森ケーブルテレビ | http://www.actv.ne.jp/ |
宇都宮ケーブルテレビ | http://www.ucatv.ne.jp/catv/ |
ケーブルテレビジョン東京 | http://www.rosenet.ne.jp/ |
シティケーブルネット | http://www.ccn.ne.jp/ |
小田急情報サービス | http://www.ocv.ne.jp/ |
東急ケーブルテレビ(イッツコム) | http://www.itscom.net/ |
日本ネットワークサービス | http://www.nns-catv.co.jp/ |
長野ケーブルテレビ | http://www.nagano-inc.co.jp/ |
STEP 5 hostsファイルによる名前解決をする
インターネット上(TCP/IP)では、IPアドレスを人間が覚えやすいアルファベットの文字列に置き換えて運用していますが(例えば、123.123.1.1→www.foo.bar.com)、当然のことながらブラウザにwww.foo.bar.comと入力してページの表示要求を出すと、123.123.1.1というIPアドレスに変換してあげる必要があります。これを名前解決と呼びますが、一般的にはDNSというシステムを使って名前の解決を行います。このDNSの機能を持ったサーバーが混んでいることが原因で表示が遅いことがあります。そこで登場するのがhostsファイルです。自分のコンピュータがこのファイルを持つことによりDNSサーバーと同機能を持つことができる訳です。そしてなによりローカルで処理するわけですからDNSよりも超高速に名前解決ができます。特にエイリアス(別名)が付いているようなホスト名には効果大です。良くFTP接続時に接続までの時間が掛かる、という話を聞きますが、こういったケースは大抵がエイリアスです。
・エイリアス(別名) http://www.foo.bar.com/のIPアドレスを調べようとしてnslookupで問い合わせると、IPアドレス123.123.1.1の本当の名前はns.foo.bar.comでwww.foo.bar.comはエイリアスですよ、と教えてくれます。このエイリアスを使う目的は主に見栄え、扱いやすさからですが、こういったケースの場合にDNSを参照すると大抵は参照先が情報を持っておらず、別のDNSサーバーに問い合わせをかけるため、非常に時間が掛かることがあります(といっても数秒間ですが)。 |
hostsファイルはWindows 98/MeならC:\Windowsディレクトリ中に、Windows NT/2000/XPならC:\WinNT\System32ディレクトリ中にHosts.samという名前でサンプルファイルがありますので、これをリネームして使います。このファイルの書式は「IPアドレス(空行)ホスト名(空行)エイリアス」と記述します。
123.123.1.1 www.foo.bar.com www(ここのエイリアスは特に指定しなくても良い) |
もちろんローカルでLANを組んだ時にも使用できますが、この場合はこれによって名前解決を行いたいすべてのコンピュータがhostsファイルを持っている必要がありますので注意が必要です。また、hostsファイルはDNSよりも先に参照されますので、記述ミスがあった場合には「繋がらない!」ということになりますので、十分注意してください。 ・予算:0 期待度:中 難易度:中
STEP 6 ブラウザをいわゆる「高速ブラウザ」に乗り換える
回線も速くなり、名前の解決も瞬時に行えるようになってもブラウザの表示がトロトロしていたのでは体感速度が上がりません。そういった場合はブラウザを今流行の「高速ブラウザ」に乗り換えてみましょう。現在、高速ブラウザとしてエントリーされているのはOperaとMozilla Firefoxの2つです。その中で、ここではフリーソフトウエアのFirefoxに着目してみましょう。Firefoxはその前身であるMozillaからブラウザ機能のみを取り出し改良、高速化されたブラウザで、タブブラウズ、ポップアップブロック機能に優れています。このブラウザに関しての入手やインストールなどの情報は下記サイトが参考になります。
このブラウザの描画速度の速さ、半端じゃありません。 ・予算:0 期待度:大 難易度:中
以上各項目について見てきましたが、それぞれの環境、予算に合わせて十分検討した上で導入してください。光接続(FTTH)に関しては、まだまだ高コストであること、そこまでのスピードを必要とするコンテンツが少ない等、もうしばらく様子をみたほうが良さそうです。しかし、近い将来の本命はあくまでもこれです。
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