電子メールの基礎_________

Spamメールにご用心

Spamメールとは

Spamメールとは別名チェーンメールともいい、人の善意につけ込んで大量のメールをばら撒くことをいいます。その手口は多種多様で、デマ情報をあたかも本当のように記述して、それを他の人数（十）人に配布するよう強要したり（昔流行った不幸の手紙同様）、美味しい情報を提供し（実はウソ）、そのメールを後何人に転送すると実現されるなどどいった内容のものが送付されてきます。記憶に新しいところでは、某人気テレビ番組「鉄腕なんとか・・」を騙った、

「ザ！鉄腕！・・・」の実験で、メールを出して返ってくるまでの経過を調べることになりました。

同じ文面を3人の人にメールで送ってください。

TO・・＆スタッフ一同

などといった内容のものが流行っていました。

Spamメールと同様なものに、メールボムというのもあります。これは膨大な数のメールを送りつける嫌がらせ行為をいい、もっとも単純なものとしてはターゲットのメールアドレスを数千ものメーリングリストに登録してしまう等があります。

Spamメールが及ぼす影響

Spamメールが及ぼす影響としては以下の2つがあります。

• Spamメールがねずみ講式に拡がることにより、メールサーバーはメールスプールが溢れ、最悪の場合稼動不可の状態になってしまう。（いわゆる、「落ちる」という状態）
• Spamメールとはどういったものかを理解している人に転送してしまった場合、送付した側の人格を問われることとなり、人間関係にヒビが入ってしまうことすらある。

どのように送付されるのか

Spamメールの場合、大抵は愉快犯的な要素が多いようです。
送付の方法は、BBS等で獲得したメールアドレスにランダムに出していくパターンとか、専用ソフトを使って送付したりとかこれも多種多様です。中には他サイトから受信したメールを更に他サイトへ中継するサーバーだけを狙ったり、別頁で解説しているsendmailのバグ（不具合）に付け込んで発信してくる玄人肌（？）もいます。

上記の、「他サイトから受信したメールを更に他サイトへ中継するサーバー」にはフリーでメールアドレスを提供してくれるところもありますが、そういったところはそのアドレスを使ってメールのやり取りをする際に、「先に受信作業を行って、その人のアカウントが存在することを確認してからでないと送信ができない」ような仕様（POP before SMTP）にして、Spamの中継を防いでいるところも多いようです。

Spamはやめよう

そもそもSpamなメールを作成してばら撒いた張本人は犯罪者であることは間違いないのですが、そのようなメールを例え知識不足で転送してしまった場合でも責任の一端はあります。悪質なものの中には送らないと危害を加える、といったような内容のものまでありますが、このような内容のメールは受け取った一人一人が勇気を持ってその場で止めることが大切です。勿論作成なんかはしてはいけません。どのような手段であれ、メールサーバーに接続してきた際のIPアドレスは確実に記録されています。

インターネットの世界には後何人に配布してください、転送してくださいなどというシステムはありません。逆を云えば、そういった内容はすべてSpamです。

参考までに上記のような行為を行った場合には

• 詐欺罪　懲役10年以下（未遂の場合も含む）
• 恐喝罪　懲役10年以下（未遂の場合も含む）
• 名誉毀損罪　3年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金
• 業務妨害罪　3年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金
• 信用毀損罪　3年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金
• 脅迫罪　2年以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金
• 軽犯罪　拘留か前科

といった悲しい現実が待っています。

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