コラム:
詐欺にあった老婦人の話
ある1人暮らしの老婦人の家に、家を売るセールスレディがやってきた。セールスレディは足しげく老婦人宅に通い婦人の信用を得た結果、中国の北京で建設予定のマンションの一室を、投資先として老婦人に販売することに成功した。販売価格は日本円で700万円前後で、婦人は690万円前後を手付金として業者に支払った。マンション購入にあたって、婦人は現地の下見をしていない。
ほどなく、業者は詐欺をしている可能性が高いことが判明した。マンションの引渡し時期が来ても、まともな説明がないまま引渡しを何度も延期されたのだ。中国にいる私の友人に現地調査をしてもらったところ、マンション建設予定地には既に全く関係ない建物が建っていることが判明した。
購入したマンションが存在していないことを示す中国の公的文書を、弁護士に提出した。すると幸いにも裁判官が証拠を認め、婦人は裁判に勝つことができた。今後婦人は悪徳事業者から払い戻しを受けることになる。
話を聞いてみるとこの老婦人は他にも詐欺にあっているらしく、これまでに相当の金品を騙し取られているようだった。
(2008年3月21日)
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