それいけ!ロシア女子戦車小隊



画像 こんにちは、またお会いできましたね。
ボロディン小隊広報部所属、記者の「アリサ・ソラトリュフ」です。

このコーナーでは、ボロディン小隊に関わる人へのインタビューを
掲載していきます。

今回は、戦車の整備のことならおまかせ!
第704整備小隊のリーダー、
「ハンナ・クルシノワ曹長」にインタビューしてきました。




<1944年 『ハンガリー・デブレツェン近郊 野営地』>

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ハンナ・クルシノワ曹長
ハンナ・クルシノワ(以下ハンナ):おっ、話は聞いてるよ。
よろしくな、そりゃトリュフさん。

----アリサ:アリサ・ソラトリュフですって!

ハンナ:まーまー、小さいこと気にしなさるな、それより戦車の話でも
しましょうや。

----アリサ:ま、待ってください、その前に質問が

ハンナ:何だい?

----アリサ:この前、ボロディン少尉にも尋ねたのですが、どうして第4649小隊の隊員は、 あの露出度の高い恰好をしているのでしょうか?

ハンナ:そんなのは決まってるさ!、女の武器は大砲だけじゃないってことよ。
お前さんも見習ってみたらどうだい?

----アリサ:ななな・・・!?

ハンナ:それよりも、ここじゃなくてさ、戦車の前で話そうか?



(中略…T−34/85の前に移動)

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----アリサ:・・・

ハンナ:・・・どうした?、急に無口になっちゃって?

----アリサ:・・・い、いえ、何度見ても戦車には気圧されますね。

ハンナ:・・・ははーん、お前さん、戦車アレルギーかい?

----アリサ:そ、そんなつもりではないのですけど。

ハンナ:別に気にしなくていいんだよ。所詮コイツ等は、物を壊し、人を殺す、そのための道具さ。
お前さんもさんざん見てきたんだろ?

----アリサ:・・・ひっ・・・

ハンナ:怖くて当たり前なんだよ。でもな、ボロ少尉(エレーナ・ボロディン少尉)たちはコイツに乗って戦ってるんだ。
コイツのことも知ってやっておくれよ。そして伝えてくれ…

ハンナ:ボロ少尉たちがどんな戦いをして来たのかを…

----アリサ:クルシノワ曹長…

ハンナ:なんて顔してるんだよ?

----アリサ:い、いえ…ははは、曹長は体だけじゃなく、人間の器も大きいんですね…ははは

ハンナ:がっははは!あったり前だろ!!



(中略)



■強い戦車の条件

----アリサ:私はあまり戦車には詳しくないのですけど…この戦車はT-34というのですね?

ハンナ:T-34/85だ。

----アリサ:単刀直入ですが、この戦車は強いのですか?

ハンナ:あぁ、とても強いよ。

----アリサ:なぜ、強いのですか?

ハンナ:そーさなぁ…、じゃ、逆に聞くけど、どういう戦車が強いと思ってる?

----アリサ:何でも打ち壊す強い大砲を持っていることでしょうか?

ハンナ:当たり。でも、それだけじゃないね。逆に大砲に撃たれたら…

----アリサ:撃たれても弾を跳ね返す戦車は強いと思います。

ハンナ:当たり、もう一つ…

画像 ----アリサ:うー?

ハンナ:じゃあ、ヒントだ。なんで戦車は戦車なのか?。なんで、わざわざ車輪がついてるんだろうね?

----アリサ:走るためじゃないんですか?

ハンナ:なんで走る必要がある?

----アリサ:敵を追いかけるため…、素早く陣形をつくるため…、でこぼこ道でもラクラク移動できること…
あっ…、そうか、移動力も戦車の強さの一つなんですね?

ハンナ:そのとおり。撃って良し、守って良し、走って良し
これが強い戦車の条件だ。
そして、このT-34/85はその条件が高いレベルでバランスがとれているってわけさ。

----アリサ:なるほどー




■戦車と攻撃力

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----アリサ:攻撃力が強いということは、それだけ強力な大砲を積んでいるということですよね?

ハンナ:簡単に言うとそうなるわな。例えばこの1944年10月に配備されたT-34/85の主砲は54.6口径85ミリ…

----アリサ:ちょ、ちょ、ちょっと待ってください。ミリ?、口径?ってなんですか?

ハンナ:85ミリってのは弾丸の直径が85ミリメートルってこと。54.6口径ってのは砲身の長さのことさ。

----アリサ:長さなのに、口径なんですか?

ハンナ:そうだよ。54.6口径ってのは砲身の長さが弾丸の直径の54.6倍あるってことさ。

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----アリサ:砲身の長さと強さは関係があるんですか?

ハンナ:大ありだよ。長いほど弾丸の速度が速くなる。速いほど射程距離や貫通力が大きくなる。

----アリサ:なるほど、では、このT-34の85口径54.6ミリ…

ハンナ:逆だ逆だ!、54.6口径85ミリ砲だろ…

----アリサ:それは強い大砲なんですね?

ハンナ:大きくて強い部類に入ると思うよ。

----アリサ:どのくらい強いのですか?

ハンナ:500mの距離で徹甲榴弾を撃った場合、10cmくらいの厚さの装甲はぶち抜く!

----アリサ:徹甲榴弾・・・?

ハンナ:弾丸に少し爆薬が入っていてな、当たると爆発するんだ。普通に使っている弾丸だと思ってくれていいよ。
このT-34/85ではもう一種類、「硬芯徹甲弾」ってのを使える。これは芯にタングステンという硬くて割と軽い金属を使用した弾丸さ。
軽い分、弾の速度が速い。これだと距離500mから13cmくらいの厚さの装甲を破れるんじゃないかな?

----アリサ:ど、どっちにしてもとんでもないですね。
10cmの厚さって言ったら「それいけ!ロシア女子戦車小隊、第5巻」の33冊分以上の厚さですよ…。

ハンナ:それ・・・何の本?

----アリサ:お買い上げいただき、まことにありがとうございました!

ハンナ:突然、誰に向かって話しているんだよ…!?

ハンナ:(あぁ、調子くるうなぁ)
でもドイツにはもっと強力な大砲を積んだ戦車もある。
ロシアでもより強力な大砲を積んだ新型戦車を開発してるって聞いたことがあるぜ。




→続いては「守り」と「走り」についてです。(クリック!)


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