|
こんにちは!
ボロディン小隊広報部所属、記者の「アリサ・ソラトリュフ」です。
さて、このページではわたしの日々の取材の成果を発表します。
ボロディン小隊こと第4649戦車小隊に関わりのある人物に
インタビューを敢行しました。
第1回目は、この人がいなきゃ始まらない!
第4649小隊の小隊長「エレーナ・ボロディン少尉」に
インタビューしてまいりました。
さぁ、どんな話が聞けたのでしょうか?
|
<1944年 『ハンガリー・デブレツェン近郊 野営地』>
----アリサ: こんにちは、ボロディン少尉。今日はよろしくお願いします。
エレーナ・ボロディン(以下エレーナ):あぁ、同志アリサ・そりゃトリュフ。
----アリサ: アリサ・ソラトリュフです。
エレーナ:よろしく、同志ソラトリュフ……変な名前だな…
----アリサ:・・・・・
(沈黙)
----アリサ: …き、気を取り直して、早速ですが質問よろしいですか?
エレーナ:…うむ。
----アリサ: その露出度の高い格好には、どのような意味合いがあるのですか?
エレーナ:質問って、いきなりそういうのかよ!?
----アリサ: 全国100万人の読者が疑問に思っていることなんです!
エレーナ:全国ってどこだよ!?、100万人の読者がどこにいるんだ?
----アリサ: …で、質問の答えは何でしょう!?
エレーナ:…人の話を聞かない奴だ…
この格好の理由はだな、戦車の中は暑いからだ。
----アリサ: そ、そうだったんですか。
エレーナ:そうだ、以上・・・
■戦争の経過と第4649戦車小隊の足跡
----アリサ: ところで、ボロディン小隊つまり第4649戦車小隊のここまでの足跡をざっと教えて頂けませんか?
エレーナ:やっと、まともな質問が来たな。よろしい!我が隊のこれまでの活躍を聞かせてやろう。
だが、この戦争の概要は記者である君の方がわかっているのではないのかな?
まずは、君の知っていることを聞かせてもらおうか。
----アリサ: では… 現在、祖国ロシアを含む連合国は、
枢軸国つまりドイツ、イタリア、極東の大日本帝国などと 戦争状態にあります。
エレーナ:そうだ。そして、われら第4649小隊が現在、戦っている相手はドイツ軍だ。
----アリサ: このドイツ軍ですが、3年前つまり1941年6月に我が祖国に侵攻しました。目標はモスクワの占領です。
これはドイツ軍では「バルバロッサ」という作戦名がつけられていたようです。
エレーナ:バルバロッサ作戦というのか…
----アリサ: はい、これはドイツ軍の秘匿名ですが…。このバルバロッサ作戦は当初はドイツ軍優勢に展開しましたが失敗に終わりました。
冬の戦闘への準備不足や我が軍の予想以上の反撃により、1941年12月にドイツはモスクワの攻略をあきらめたのです。
----アリサ: そして、翌1942年、ドイツ軍はコーカサス地方の油田、およびスターリングラードの攻略を行いました。
これはブラウ作戦と呼ばれていたのだそうですが、こちらも結果はご存知ですよね?
エレーナ:あれは、ひどい戦闘だったと聞いている。結果としては我が軍が勝ったがな。
----アリサ: ええ、1943年にスターリングラードのドイツ軍は壊滅、我が軍も大きな犠牲を出しましたね。
このスターリングラードでの戦い以降、我々は反攻に転じました。
第4649戦車小隊の足跡
エレーナ:クルスクで大々的な戦車戦が行われたのは知っているな?
----アリサ: はい、1943年の7月のことですよね。
エレーナ:そのとき私の所属していた隊が今の第4649小隊の前身さ。私は一介の戦車長だった。
クルスクでの戦いを生き延びた私に今度は小隊長のお株が回ってきた。
----アリサ: 功績をあげられたのですね。
エレーナ:いや、単に幸運の神様のおかげさ。
エレーナ:隊長として飛ばされたのが8月のハリコフだ。あれは酷かったな。我々の戦車の8割がやられた。
----アリサ: ・・・・・
エレーナ:一面のヒマワリ畑があって、その中を戦車で進んで行ったんだ。
そうそう、ヒマワリと言えば…その時に我が隊に配属された子が、ヒマワリの種をはしゃぎながら食ってたな。
エレーナ:今、そいつは…
----アリサ: …そ、その方は??
エレーナ:我が隊の2号車の戦車長をしている。
----アリサ: …そ、そうですか(…それだけ?)
それにしても壮絶でしたね、味方の8割が撃破された中を生き延びたのですね。
エレーナ:ここでも幸運に恵まれた。そしてドニエプル河を越えてここまでやってきた。
ここに来るまでは、どういうわけかあっちこちに行かされた。遊撃隊ってやつだよ。
----アリサ: それは指揮官としての手腕を買われてのことではないでしょうか?
エレーナ:いいかげん、お世辞はけっこうだ。実情は駒あつかいさ。
----アリサ: それでも、ここまで生き延びたという事実には違いありませんよ。
(中略)
----アリサ: …ふぅ、いったい、この戦争はいつまで続くというのでしょうか?
エレーナ:報道記者の割に感傷的だな、そんなことでは生き残れないぞ。
----アリサ: そのように振る舞わなければならないとは、戦場の将というのは辛いお役目ですね…
エレーナ:ふっ、まったくだ…
----アリサ: 第4649小隊は、今後はどのように行動するのですか?
エレーナ:作戦内容は秘密事項だ、君もそのくらいわからないのか。
----アリサ: ここハンガリーを解放し、さらに西へ進軍する…最後の目的地は…?
エレーナ:…さぁて、どうだかな?、君自身の目で確かめればよいだろう。
→続いて1号車の3人について聞きました(クリック!)
■トップページに戻る
・このWebサイトは同人誌 「それいけ!ロシア女子戦車小隊」の 特設ページです。本作については 「トップページ」をご覧ください。
・また「それいけ!ロシア女子戦車小隊」および、この記事は 史実をモチーフにしたフィクションです。
内容については当サークル(2次元工場)は、いかなる保証もいたしません。あらかじめ、ご了承ください。
・Sorry!Japanese only(日本語のみ対応)
・このホームページに掲載されている画像、文章、データ類の著作権は源大雅、才谷屋龍一もしくはそれぞれの製作者にあります。
無断転載、改変などは固くお断りいたします。
|