青森を出ると 平舘海峡越しに、そして青函トンネルを抜けると津軽海峡越しに下北半島が見える。やがて函館湾越しに函館山が迫る。
列車の心地よい揺れと相まって 缶ビールがススム!肝臓にはよくない区間だ。今回は混雑で買いそびれたが・・・
妻も「いい景色だねえ」と満足げである
昼過ぎに函館に着いた。晴れてはいるが寒い。
「列車写してくるんでしょ?暖かいところで待ってるよ」 さすがわが妻!わたしの「鉄道病発作」をよぉく理解してくれている。
向かい側のホームから札幌行き「特急北斗」が出て行った。あれに乗って「ひたすら続く内浦湾を見ながら缶ビール」もいいなあ などと思った。肝臓はきっと怒るに違いないが・・・
函館には冬に何度も来ているので大体の様子はわかっている。素泊まりの格安ホテルに連泊し、食事は居酒屋や朝市でという算段である。ベイエリアの金森倉庫群を歩き、夕暮れ前を見計らいお約束の函館山に行った。ここの夜景は見飽きることがない。
函館の夜景は見そびれたことはない。冬にしか来たことはないのでほかの季節はわからないが、曇っていても目まぐるしく天候が変わるので 暖かい屋内からガラス越しに観察、頃合を見計らって階段を上がり屋外へ出るのである。寒いながらも夫婦で充分景色を眺めた。
ベイエリアから花火が上がった。海の上に上がったのでまあよかった。夜景をバックにしたら当然花火は目立たない。花火はやっぱり見上げるものである。
宿の人に聞き「大門横丁」にてイッパイ引っ掛けながら夕食。知らない地元のオッチャンと盛り上がりビールをご馳走になった。
24日は 朝市で朝食。海産物を買い、摩周丸を見学して 以前一人旅で雪にハマった地点を妻に教え笑われる。「でも無事でよかったね」と。
市電に揺られ、湯の川温泉の日帰り入浴へ。 露天風呂からの夕陽が綺麗だった。妻が風呂から上がるまでの時間を利用し 海べりの撮影。夕暮れの漁火の向こうに本州が見える。夕暮れ後 ベイエリアのクリスマスイベントを見たあと「はこだてビール」へ。落ち着いた雰囲気で天井も高く、広くて心地よいビアホールだった。地ビール「五稜の星」が旨かった。
生演奏もありクラリネットのお姉ちゃんがなかなか綺麗だった。ほろ酔い気分で聴く音楽は なかなかよいものですね。
「はこだてビール」から朝市方面に歩いていると右側に「木の店」なるものを妻が発見。ウッディな店構えとエゾヒグマの剥製が夜の雪景色と合っている。
クマが好きで木製小物が好きな妻は迷わず店内へ。わたしも後につく。
「この辺でもクマは出るんですか?」とわたし。
「いますいます 北海道はどこでもいます 最近も上磯に出ましたよ」と店主
「安全なところから見てみたいねえ」と妻。
「のぼりべつクマ牧場」にいつか再訪すべきかな。
津軽海峡線2005年12月