25日は やはりベイエリアを歩いた。
妻の希望で「西波止場美術館」のテディベアに会いに行ったのである。しかしクマという動物は ホンモノはあんなに怖いのになぜこんなに愛くるしく美化されているのだろう?

 昼の「白鳥号」で函館を後にした。青森を過ぎると猛吹雪だった。奥羽本線が乱れているという。わが列車も数分遅れている。窓に当たる風の音が怖かった。八戸で「はやて」に乗り19時過ぎに東京に帰りついた。なかなかよい旅だった。

 しかしこの日の夜、羽越本線で突風により特急列車が脱線転覆して悲惨な状況であることを翌朝のニュースで知った。被害にあった方々が可哀想でならない。
 2005(平成17)年12月23日(金)から25日(日)の三日間 夫婦で北海道は函館に行ってきました。
 海べりの鉄道大好きで 飛行機嫌いなわたしに付き合わされた妻には申し訳ないが 「二人の北東北・函館フリー切符」を利用し割合安く行くことができた。
 丸四年前のこの日は新婚旅行。キャンセル待ちで偶然取れたカシオペアで優雅に函館を目指したのだが 今回は時間と予算が許さない 笑
 23日、千葉市内の自宅から「早朝の総武線→はやて1号→スーパー白鳥1号」という最近ののおきまり列車にて旅することとなった

 青森を出ると 平舘海峡越しに、そして青函トンネルを抜けると津軽海峡越しに下北半島が見える。やがて函館湾越しに函館山が迫る。
 列車の心地よい揺れと相まって 缶ビールがススム!肝臓にはよくない区間だ。今回は混雑で買いそびれたが・・・
 妻も「いい景色だねえ」と満足げである

昼過ぎに函館に着いた。晴れてはいるが寒い。
 「列車写してくるんでしょ?暖かいところで待ってるよ」 さすがわが妻!わたしの「鉄道病発作」をよぉく理解してくれている。
 向かい側のホームから札幌行き「特急北斗」が出て行った。あれに乗って「ひたすら続く内浦湾を見ながら缶ビール」もいいなあ などと思った。肝臓はきっと怒るに違いないが・・・

 函館には冬に何度も来ているので大体の様子はわかっている。素泊まりの格安ホテルに連泊し、食事は居酒屋や朝市でという算段である。ベイエリアの金森倉庫群を歩き、夕暮れ前を見計らいお約束の函館山に行った。ここの夜景は見飽きることがない。
 函館の夜景は見そびれたことはない。冬にしか来たことはないのでほかの季節はわからないが、曇っていても目まぐるしく天候が変わるので 暖かい屋内からガラス越しに観察、頃合を見計らって階段を上がり屋外へ出るのである。寒いながらも夫婦で充分景色を眺めた。
 ベイエリアから花火が上がった。海の上に上がったのでまあよかった。夜景をバックにしたら当然花火は目立たない。花火はやっぱり見上げるものである。

 宿の人に聞き「大門横丁」にてイッパイ引っ掛けながら夕食。知らない地元のオッチャンと盛り上がりビールをご馳走になった。

 24日は 朝市で朝食。海産物を買い、摩周丸を見学して 以前一人旅で雪にハマった地点を妻に教え笑われる。「でも無事でよかったね」と。
 市電に揺られ、湯の川温泉の日帰り入浴へ。 露天風呂からの夕陽が綺麗だった。妻が風呂から上がるまでの時間を利用し 海べりの撮影。夕暮れの漁火の向こうに本州が見える。夕暮れ後 ベイエリアのクリスマスイベントを見たあと「はこだてビール」へ。落ち着いた雰囲気で天井も高く、広くて心地よいビアホールだった。地ビール「五稜の星」が旨かった。
 生演奏もありクラリネットのお姉ちゃんがなかなか綺麗だった。ほろ酔い気分で聴く音楽は なかなかよいものですね。
  「はこだてビール」から朝市方面に歩いていると右側に「木の店」なるものを妻が発見。ウッディな店構えとエゾヒグマの剥製が夜の雪景色と合っている。
 クマが好きで木製小物が好きな妻は迷わず店内へ。わたしも後につく。
「この辺でもクマは出るんですか?」とわたし。
「いますいます 北海道はどこでもいます 最近も上磯に出ましたよ」と店主
「安全なところから見てみたいねえ」と妻。
「のぼりべつクマ牧場」にいつか再訪すべきかな。

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津軽海峡線2005年12月