平成19年12月9日(日)、朝焼けの常磐道を走りぬけ、小幡城の発掘調査現地説明会に行ってまいりました。


 小幡城の全景です。奥の小山が要害部、手前の少し盛り上がっているところが外郭ラインです。今回は更に左側の部分の外郭ラインの発掘調査でした。

 


 会場の様子です。私が一番乗りでした。小幡城は江戸氏の持ち城でしたが、後に佐竹氏の持ち城となり、佐竹氏の秋田転封により、廃城になったようです。

 


 小幡城の縄張り図です。今回は桃色の部分が発掘、公開されました。色の付いているラインに高速道路が通るとのことです。

 小幡城の主要部は完璧に残存していて、堀の規模、縄張りの巧緻性とも土の城のトップレベルです。主要部の報告は後日いたします。

 


 土塁の断面が公開されていました。異なる質の土を交互に重ねて盛ることにより強度を増す技法が使われているとのことです。

 


 堀と土塁です。堀は堀底がとんがっていて、堀の深さは3メートル、堀底から土塁の上まで高いところでは8メートルぐらいありそうでした。

 


         人が立っていると土塁のスケールが判りやすくなります。


 土塁の最上部は近世に削り取られた跡があるとのことで、往時にはもっと高かったのでしょう。

 


            井戸跡も発見されました。中央やや右側の穴です。

 


 陶器や古銭などの出土品の展示も行われていました。説明会には200人以上の城好きが集まり、熱気に溢れていました。

 本日公開された、外郭土塁と堀は、東関東自動車道建設工事により、年内に破壊されるということでした。少しだけ道をずらしてくれたら良いのに・・・・