みなさんこんにちわ。
中世城郭愛好家土の城派「武蔵の菅原」です。
平成20年1月26日、城仲間のMさんをご案内して、東京都青梅市の今井城に行って参りました。
JR八高線「金子駅」西方、約1,5キロに位置します。青梅天使園の看板が目印ですが、今井城を示す看板も、石碑もありません。
住宅街の一角に、竹林の小山があります。これが今井城です。
写真は、腰郭から本郭を見上げたところです。
「むさしの城ものがたり」によると、室町時代から土豪の今井氏が在城していた。戦国期に、今井氏は、青梅勝沼城の名族三田氏に従って、北条氏へ抵抗し、敗れ、没落したのではないかとのことです。
北側の、土塁と横堀です。大分埋まってしまっていますが、「折れ」がつき、攻城兵へ側面攻撃が出来る工夫があるのがわかります。
本郭です。中学校の教室、2つ分くらいの狭い空間です。
イメージ図を作成しました。南側から見たものです。
崩落部分を、想像補正しています。
本郭、二の郭とも狭く、篭城可能人数は数十人だったと思われます。
本郭南側に、空間があり、平時の居館があったのではないかと想像しています。
発掘調査の結果、西側の台地続きに堀が検出され、外郭もあったことが判明しました。
戦国時代、いくさの際は、「乱捕り」があるのが常でした。
「乱捕り」とは、敵兵が、領民の食料や財産を強奪し、領民を捕らえ、奴隷して売り払ってしまうことです。
今井氏の様な小土豪でも、領民を乱捕りから守るために、外郭を造る必要があったのでしょう。
八高線「金子駅」駅前ロータリーにて、可愛いリスを発見しました。