みなさん、こんにちは。
中世城郭愛好家土の城派、武蔵の菅原です。
平成20年8月16日には、花輪城に行ってきました。
花輪城は、秋田県鹿角市花輪にあります。
鎌倉時代、北武蔵の成田氏(戦国期忍城城主)の分流が、この地方の統治の為に派遣されました。成田氏は諸氏に分かれ、土着し、鹿角42舘と呼ばれる城館を構え、それぞれに地名を苗字にしました。
花輪城は、そうした成田氏の分流花輪氏の居城でした。戦国期、東方より「三の戸南部氏」が侵攻し、花輪氏は同地を追われてしまいます。それ以降江戸時代をとおして南部氏の代官屋敷が置かれました。
鹿角郡の中心的宿場町「花輪」を見下ろす崖上にあり、花輪と鹿角郡を治めるには最高の立地と言えます。
数年前には、土塁などが確認できたのですが・・・・
鎌倉、室町期を起源とする東北の居館は、いくつもの郭の集合体です。
ここ花輪城も、南館、北館をはじめ、8以上の郭があります。
今回は時間の都合で、本郭周辺のみのレポートです。
西側の腰郭から本郭の塁壁を見上げた写真です。
右:本郭、左南館、大手道の写真です。
イメージ図を作成しました。大手道は、緩やかな登りですが常に本郭と南舘から攻撃を受けます。また、道筋は緩やかに湾曲しており、先を見通しにくくなっています。
花輪宿の町並みにせり出す、本郭の塁壁! 正に絶壁です!
真下に住む方は、怖くないのでしょうか?
親戚の家は、この左側50メートル程にあります。
花輪宿は、毎年夜を徹して行われる「花輪囃子」のお祭りが有名です。
ホームページ「土の城への衝動」http://www5.plala.or.jp/tutinosiro/