tokimekiya syouhei

ときめき屋正平 詩集

2008.12.16更新

食葡萄尾長鳥降臨 幻想

ときめき屋正平

飢えのしらせが日々もたらされる

日照りが続きいくさが続きはやり病が続き
 大水が出て地はくずれ
 作物や家や牛やにわとりが流される
 病で立てぬ人を置き去りにする
 目のみえぬ年寄りを道端に放り出す
 偽りの菓子や偽りの肉を売り

 ごまかしだらけの家を造り売り抜ける

いつわりのもうけを企む

ふたたび
 いつくしみと
 みたび
 おおらかさと
 よたび
 平和と
 ごたび


 
正義の心根を薄衣にくるみ
 飾り帯をしっかり体に結わえて
 おお
 いとおしい人も舞い踊り
 命こそ宝の道へ行進を誘う

 緑葉の茂みが覆う大きな樹のもとで
 人がつどい安らぎを歌いかわす
 蝶の群れが晴れた青空に舞い
 蜂も柔らかな草と色あふれる花に戯れ
 はるかペルシャの鹿の王が岩山を駆けおりてくるか

人がおだやかに語りあい宴に酔うているこの地に
 ぶどうの実の枝をくわえた尾長鳥も舞い降りるか

 飢えのしらせがきょうも もたらされたのだけれど

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ベト