逆子  【ホーム】【戻る


【逆子とは】
 妊娠7ヶ月(28週)以降、胎児は母体の中で動きはするものの、基本的には頭が下になっているのが自然状態です。しかし、時に足が下になり、頭が上方に位置してそのまま安定してしまうときがあり、その状態を逆子といいます。
 胎児は羊水の中で元気に動き回るので、逆子と診断されても出産までには正常な状態に戻る可能性は十分に有ります。妊娠7ヶ月で逆子と診断された場合は約90%、妊娠8ヶ月なら約70%、妊娠9ヶ月でも約50%は正常な状態におさまるようです。ただし、子宮筋腫や双角子宮など子宮そのものに原因がある場合や、胎盤の付着位置が子宮口に近い場合、狭骨盤の場合だと、逆子のまま出産になる可能性があります。 逆子の場合には、特に初産では 胎児の安全性を考慮して帝王切開を選択するケースが多いです。ただし、胎児の状況、妊娠している女性の年齢・過去の病気歴・体力など総合的に見て医師が判断するので、必ずしも逆子=帝王切開というわけではありまえん。

【逆子の原因】
 逆子の場合は妊婦さんの下腹部に冷えや気の滞り等があることが多いようです。
 本来、赤ちゃんはお母さんと陰陽のバランスを保つため、頭が下を向いてるのが正常ですが、向けるべき下の方向に冷え等の反応があると、しかたなく上を向いて逆子になります。
 最近では、下腹部だけでなく上腹部の胃のあたりにも冷えの反応がある妊婦さんがいます。こういう時、上もダメ下もダメとなると赤ちゃんは見事なもので、それらを避けるように横を向いてい ます。

【逆子の灸治療】
 逆子のお灸も昔から有名で、産科病院でも取り入れているところもあります。
 産婦人科で逆子が発見されると、逆子体操や胎位の矯正手技を行う方法がありますが、比較的効果が低いようです。特に矯正手技は危険度も高く、死産になるリスクも高くなるので、矯正を行わない主義の医師も おります。それに対して逆子の灸治療は効果が高く安全といえます。

 逆子治療の注意点としてはできるだけ早期におこなうこと。赤ちゃんが小さいうちは矯正率が高くなりますが、出産予定日に近づくにつれて低くなっていきます。

●方法
 逆子の灸治療は主に足の小指にある至陰というツボを用います。

 お灸をすると下腹部が暖かくなってきて、お腹のあかちゃんが動き出します。逆子のお母さんは下腹部が冷えていることが多いので、赤ちゃんも寒がっているのかもしれません。

●逆子治療で効果が低い妊婦さん

・出産間近:赤ちゃんが大きくなるほど元に戻る率が低くなります。ただし不可能というわけではありません。
・羊水が少ない場合:羊水が少ないと赤ちゃんがお腹で動きにくいので、効果が低くなります。
・子宮の奇形:子宮の奇形がある場合にも効果が低くなります。
・小柄・子宮が固い妊婦さん。赤ちゃんが動く空間が少ないため。

 ちなみに出産間近に腰より下の仙骨部に鍼をしておくと、骨盤がよく開き赤ちゃんを楽に産む事ができるようになります。
 


脈診流経絡治療・はり灸・小児はり
秋 山 治 療 院
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