パーキンソン病  【ホーム】【戻る


 パーキンソン病
 パーキンソン病はジェームズ・パーキンソンが1817年に初めて報告した病気で、報告者の名にちなんでパーキンソン病と呼ばれるようになりました。
 パーキンソン病は、中年以降になって中脳の黒質と大脳の基底核と呼ばれる部分の神経細胞の変性によって起こる疾患です。
 典型的な症状では手足のふるえ、筋固縮、動作緩慢、姿勢反射障害、仮面様表情などの症状がみられます。
 本病の病理は黒質の変性ですが、なぜ変性するかは判っていません。
 西洋医学ではドパーミンを使って症状をある程度改善できますが 、進行を止めることは出来ません。

 東洋医学では
 パーキンソン病は「震顫麻痺」(しんせんまひ)と言います。東洋医学では「顫証」に属します。二千年前の古典医学書『素問』には「顫とは揺れたり、振とは動くなり。筋脈が制御できなければ、風のようになる」とあります。また、壮年は少 ないが、中年以降に始まり、老人になると特に多いと解説していま す。気血が不足して、筋脈を栄養出来ないため、虚風が内動して起 こるとの記載もあります。

 いままで多くの臨床例をみると、鍼灸で完治することはできないものの、ある程度症状の改善と進行を遅らせることは可能です。また、西洋医学との組み合わせにより相乗効果が認められています。

 パーキンソン病は発病過程において、自律神経機能が変化を起こ すと考えられています。鍼灸治療は自律神経を整えることや免疫力を高めることで、患者さん自身の自然治癒力を引き出すのも一つの目的です 。まだ完治する治療法がない現在では鍼灸治療を行う価値は充分にあると思います。
 


脈診流経絡治療・はり灸・小児はり
秋 山 治 療 院
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