アトピー性皮膚炎  【ホーム】【戻る


■特徴
 アトピー素因という遺伝的なアレルギー体質にアレルゲン(ほこり、ダニなど)やストレスなど精神的な刺激が加わると発症します。
 乳児期には主として顔に限定されますが、次第に全身の皮膚が乾燥し毛孔性丘疹を生ずるようになります。
 幼・少児期に病変は乾燥し肘の内側や、膝の裏に肥厚した局面を生じます。12才頃までに治癒することが多いのですが、成人に移行したものはより重症になることがあります。

■症状
 アトピー体質の人で顔面、四肢の局部、体幹などに特有の皮疹を認めます。症状の増悪や軽減が認められ、おもに小児期に発症し成人では消失改善することが多いのですが、大人になってから発症する人も時々みられます。
 アレルギーの指標であるIgE抗体(いろいろな抗原に対する抗体)が一般に非常に高値を示します。
 アトピーの家系に多く発症しやすく、他のアレルギー症状とも関連して変化します。喘息が悪いときにはアトピー性皮膚炎は軽快し、アトピー性皮膚炎が悪いときは逆に喘息が軽くなるという症状の交代現象がみられます。小児では摂取する食事に抗原性があるとアトピー性皮膚炎の症状は増悪します。
 成人のアトピー性皮膚炎は小児期から続いておこることも、いったん小児期のアトピー性皮膚炎が良くなった後、再発する形でおこることも、またそれまではっきりしたアトピー性皮膚炎の症状がなくておこってくることもあります。
 成人の特徴は額などの顔、頸、前胸といった目立つ部位が赤く、あるいは赤黒くなって、強いかゆみが出てきます。手の荒れが目立つこともあります。成人のアトピー性皮膚炎は治りにくく、長期間の治療が必要です。かゆみを抑えることや社会生活を円滑に送るための対策としての治療が大切です。

■メカニズム -皮膚の保護機能の障害-
 皮膚のもっとも外側を角質層といい、これは細菌や化学物質などの侵入を防御し、また水分の蒸発を防いでいます。
 アトピー性皮膚炎ではこの角質層が薄くなったり傷害されています。このため細菌や化学物質が侵入しやすくなり、水分が蒸発して、かさかさの皮膚になります。この状態になると、外界の刺激に対して無防備状態になってくるのです。
 スキンケアとはこの無防備状態に対して人工的に手を入れて防御態勢を整えることです。たとえば保湿剤は乾燥に対して水分を補い、さらにこの時できた膜は細菌や化学物質から皮膚を物理的に守ってくれます。

■西洋医学の治療法
 皮膚テストで原因となる抗原物質を探し出し、それらを除去した食事をとることによって症状の軽快がみられることもあります。抗原は、小児では卵、大豆、牛乳が多いですが、米や小麦、野菜なども原因となることもあります。
 治療は抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の内服とステロイド軟膏の塗布が主体ですが、まだ根治的な治療法は見つかっていません。 

■日常生活の注意
 日常生活の注意としては、皮膚を清潔に保つこと(スキンケア)、外から皮膚に不必要な刺激(ホコリ、泥土砂、かくなどの機械的刺激)を加えないことがあげられます。

■東洋医学的には
 先天的に「脾」の機能低下(東洋医学的な「脾」は消化吸収や水分の代謝、血液の生成を司っている)がある場合、ある種の食物によっては体内に「湿熱」を生じることがあり、そうするとジクジクとした皮膚炎が発症することがあります。
 また、ほこりやダニなどの通常では目に見えないものは「邪」としてとらえ、これが身体に侵入するため、皮膚は発赤し、紅斑を生じると考えます。
 こうした病態は、精神的な緊張やアレルゲンの摂取の有無によって変動することから、症状は強弱を繰り返し、しかも身体各部に出没することになります。このように症状が不安定で移動することから、東洋医学的には「風」の性質を持っているととらえます。
 一方、先天的な「脾」の機能低下の状態が長く続くと、やがて「気血」が生成されず、気血の不足を招くことになります。そうなると皮膚は「血」によって滋養されず、潤いを失ってカサカサ肌になり、また「気」の不足のために冷え症状が発症してくるのです。
 経絡治療では主として脾と肝のバランスを調整することで症状の改善を図ることができます。


脈診流経絡治療・はり灸・小児はり
秋 山 治 療 院
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