ごはん・パン・うどん等(デンプン質の食物)を食べると、消化酵素によってデンプンは糖(グルコース)に変えられ血液に吸収されます。
そのとき糖は膵臓から出されるインシュリンによって体中の細胞の中に運び込まれます。細胞の中に入った糖は、肺から取り込まれた酸素によってゆるやかに燃焼し、体温や活動エネルギーが発生する仕組みになっています。
こうして私たちは生きていられるのです。しかし、このインシュリンが不足すると、血液中の糖分(血糖)が細胞内に運び込まれずに余った状態になります。この状態を「血糖値が高い」といい、『糖尿病』と言っているのです。
一言で言えば糖尿病とはインシュリンの働きが不足して糖の利用が低下し、全身に様々な異常を起こす病気」なのです。
中年になって食べ過ぎると,身体に入ってきた糖分を充分下げるだけもインシュリンを余分に分泌できないのみならず,肥満によりインシュリンの効きも悪くなっており、血糖値が下がりきらず糖尿病が発症するのです。この理屈がわかっていれば糖尿病を予防する方法がわかってきます。食べ過ぎないこと、肥満にならないことが非常に大切です。
○下記の数値がその判断基準とされています。
★正常値 空腹時において 70mg/dl〜110mg/dl
★境界型 空腹時において 110mg/dl〜140mg/dl
★糖尿病 空腹時において 140mg/dl以上
※70mg/dlというのは、血液100ccの中に、糖が0.07g入っている状態をいいます。
糖尿病は全身の病気、もうすこし絞って言うと,全身の血管の病気です。血管の合併症を防ぐことが糖尿病の治療の目的です。
○慢性的な高血糖が引き起こす、恐ろしい糖尿病性合併症
★動脈硬化(脳卒中・高血圧・高脂血症・心筋梗塞)
★腎症(尿毒症・痛風)
★神経障害(足部壊疽・めまい・発汗異常)
★皮膚感染症
★網膜症・白内障 etc
○こんな症状を感じたら糖尿病の兆候
★のどが乾き、よく水を飲む
★異常に汗をかく
★夜中に頻繁にトイレに行く
★残尿感がある
★尿に甘い臭気がある
★体がだるい
★やる気・意欲が湧かない
★目覚めが悪い
★手足がしびれる
★目がかすむ etc
更に詳しく知りたいと言う人には糖尿病・栄養内科ホームページ(京都大学)
http://metab.kuhp.kyoto-u.ac.jp/TOP/index.html
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