頭部に感じる痛みには、なんとなく頭が重いというものから、嘔吐や吐き気を伴う激しいものまであります。痛みを感じる組織は、頭蓋骨を覆う動脈、三叉神経、脳底部硬膜、迷走神経等があります。
また、色々な病気や障害によって起こる場合と、原因不明のものがあり、痛む部位や痛みの続く時間も様々です。
例えば風邪を引いた時や、目、鼻、耳の病気、疲れ目、緑内障、眼鏡があわないとか蓄膿症、中耳炎等で頭痛が起こることがあります。
くも膜下出血、髄膜炎、脳出血、脳腫瘍等の重大な病気では、嘔吐を伴った激しい頭痛がみられます。また、高血圧、脳動脈硬化等や、二日酔いを含むアルコール中毒、腎炎等でも頭痛がおこることがあります。
偏頭痛は女性や頭脳労働者に多いのですが、主に頭部の片側が痛むもので、頭部の血管が収縮して一時的な貧血により、或いは血管が拡張した時に神経を刺激して起こると考えられています。また、生活環境や精神的な素因が関係するともいわれています。痛みは数分から数時間続きますが、酷いときは片側だけでなく反対側にも広がるときがあります。
その他、かき氷等冷たいものを食べた時に一時的に起こるものをアイスクリーム頭痛といいます。
頭痛を原因別に分類してみると
1.筋収縮性(肩凝り、目の疲れ等)
締め付けられるような痛みで肩凝りを伴うことが多い。
2.血管性(収縮・拡張による、偏頭痛、風邪等)
拍動に伴ってズキンズキンと痛む。
頭痛の多くは上記2つの原因により起こりますが、その他には、
3.炎症性(髄膜炎等)
4.牽引性(脳腫瘍等)
5.薬物性(アルコール、薬の副作用等)
6.神経痛性(三叉、後頭神経痛等)
7.心因性(様々なストレスによる)
8.その他(便秘、更年期障害等)
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