――八王子はり研究会―――――――――――――

 

実  技  目  標

 

 ―目次―
 はじめに
 1.脈診
  a.脈状(六祖脈の確認)
  b.六部定位比較脈診
 2.取穴
 3.手法(刺鍼感覚の修得)
  a.押手
  b.刺手
 4.常用穴

 はじめに
 私達は、現在目の前で訴えている様々な病症に対し、より早く的確に改善させられる実力ある臨床家となるのを目標に、研究修練を積み重ねていかなければならない。
 そして一人でも多くの鍼灸家に伝えていく必要がある。そのためにはまず、臨床で最も大切なところを集中的に進めていくことにする。
 診断では脉診に集中する。脈状では六祖脈の正しい認識、比較脈診では脈位に対し的確に指が当てられるようにして正しい深さで観察されるようにする。
 取穴では経穴を的確に捉えられるようにし、常用穴の終始徹底を図る。
 手法では刺鍼感覚の修得と気を捉えられるようになることにする。「粗は形を守り、上は神を守る」とあるが、形を守ることは基礎を身につけることになる。何をやるにしても基礎から学ばなければ一人前にはなれない。しかし、個性の尊重を理由に軽視されてきた。上は神を守るとあるが、経絡治療家としては気の状態を捉え調整することになる。この段階から個性を磨くことになる。

 1.脈診
 古くから東洋医学では、診察することを「脈を取る」と言っていたように、診察の中では脈診は重要で根幹を成すものである。

 a.脈状(六祖脈の確認)
 脈状診では六祖脈に集中する。主な脈状として二十四脈がある。これらはすべて六祖脈に包含される。
 六祖脈は類経の著者・張介賓(1650年頃)によって唱えられたとされている。
 初心者は六祖脈の際、捉えやすいものから確認する。つまり遅数、浮沈、虚実の順となる。
 遅は一呼吸に三度以下、数は一呼吸に五度以上とされているが、これは、あくまでも目安であって感覚的に捉えるようにする。数は治療により治まるが、遅は早くはならない。遅は冷えを、数は熱を表すとされているが、臨床ではほとんど関係ない。これらは体質からくるものであり、特に遅ではそのようである。遅は長めに、数はは速めに施すとあるが、それに拘らないで、気の流れが速い人、遅い人で使い分けるとよい。しかし気の流れを捉えるには困難と思われるが、刺鍼感覚を捉えるようにすれば必ず可能となる。
 浮は治まることが多いが、沈は浮いてくることは少ない。これも体質からくるものである。浮沈は病気の表裏を現し、手法はそれに合わせて深さを変えるとあるが、遅数と同様で、個体差を考慮し拘らない方がよい。
 虚は弱くかすかに触れるとあるが、柔らかく感じるものを虚とする。邪気実は邪気充満し、旺気実は経気変調とあるが、硬く感じるものを実とする。

 (注)滑濇を加え八祖脈にするのが良いという説もあるが、滑は数気味で硬く、濇は遅気味で柔らかく開いており脈の縁がはっきりせず捉えにくい。滑は実として濇は虚として運用できる。
 滑の際、現す症状は気分落ち着かず動悸気味で怒りっぽくなる。手法としては刺手を突っ込み過ぎたり、押手を重くすることで起きる。過敏な患者では、左右圧をかけ過ぎても起きる。
 濇の際は、何となくやる気が出ない、眠い、倦怠感を呈する。手法としては、左右圧があまく、特に下面が開き気味で気を漏らすと起きる。

 良い脈状の判断基準
(1)数は遅に近づく。
(2)浮は沈になる。まれに沈が浮き気味になることもある。
(3)柔らかいものは硬くなる。但し、表面が硬くなるのは良くない。表面は少し柔らか気味で、深部が硬くなるのが良い。絹糸のように感じるのが良い。
(4)横に揺れるのが無くなり、上下の凸凹が少なくなってゆったりした感じで、尺部より寸部に向かってスーと伸びる感じになると良い。

 手技に従って表す脈状の変化
(1)取穴の際、指が経絡上に当たると少し細く締まった感じになり、経絡から外れると開き気味になる。
(2)経穴に触れると、一層細く硬く締まる。
(3)指が重くなると、数浮となり硬くコツコツしてくる。
(4)指頭で行うと、上の症状が一層強くなり不安定になる。
(5)押し手が重く指先を穴所に突っ込むようにすると数浮となり、一層硬く伸びがなくなりコツコツしてくる。
(6)下面が開くと、いくら左右圧をかけても細くならないで開いてくる。
(7)竜頭を強く摘まんだり、指頭で行うと、押し手ほどではないが硬くコツコツしてくる。
(8)強く突っ込むようにすると、押し手ほどではないが硬くコツコツしてくる。

 脈状には術者の精神状態をはじめ、微妙な手技の適否が表れるのである。。脈状診は、可能な限り複雑にしないで、簡便にして診断しやすくする。そのためにも六祖脈で行うのが合理的である。そして、診やすいところで観察する。つまり、中脈が最もよい。上下に動かして最も強くはっきりと触れるところを中脈とする。それにより微妙な変化を捉えるのが可能となるのである。その際、必ず統一用語で表現する。つまり、六祖脈で表現する。その後、個人的な表現を加えるのは差支えない。

 b.六部定位比較脈診
 証決定の際、問診・聞診・腹診で証を決めて最終確認として比較脈診を行う。この際、必ず守らなければいけないこととして、脈に対して示指・中指・薬指を直角になるように当てる。そして末節は伸ばし気味で少し屈曲して、最も敏感な部分である指腹で観察する。

 脈位を的確に捉える順序として
(1)脈上の中央部を捉える。
(2)橈骨茎状突起の内側で最も高まったところを関上部とする。
(3)それより手首に向かってずらしていき、最も低くなったところを寸口部とする。
(4)関上部より肘側にずらしていき、最も低くなったところを尺中部とする。
(5)はじめは関上同士、次いで寸口同士を診て、右関上(脾経)と左尺中(腎経)の順序に相剋的に虚実を比較する。
(6)陰経から診る。指を沈めて脈が感じなくなる手前の深さで診る。この際、脈が触れなくなったところと感じられたところを数回上下させることで捉えられる。
(7)陽経を診るには脈が触れなくなるまで浮かし、心持ち重くすると感じられる。陰経と同様に数回繰り返すと捉えられる。気持ちとして脈の表面を撫でるようにするとよい。
(8)五行の虚実が判定できない時は陰陽の差が最も大きいところを虚とする。
(9)脈には幅と深さがあるので、指を上下左右に微妙に動かし観察する。

 治療の適否を判定するには脈診が優れており、特に脈状診は最適である。比較脈診より指が当てやすく、観察する面積もかなり広くなるため情報量も多くなり、微妙な変化を捉えるのが可能となる。

 .取穴
 取穴の順序と注意点
(1)示指腹中央部の最も柔らかく敏感な部分を経穴部より数センチ(経穴により異なる)上流部に当てる。この際、必ず示指の横に中指を並べて当てる。それにより力が抜け安定感が出て、皮膚の状態、緊張、指の位置などが捉えやすくなる。指頭を用いると衝突的になり、感受性も鈍いので微妙な変化を捉えられない。
(2)末節は曲げないで伸ばし気味にする。伸展すると皮膚は突っ張ってしまい感じにくくなる。
(3)最初は皮膚面が凹むほど重くして位置を確認する。少しずつ軽くしていき、経穴より数ミリのところで、母指側を浮かして、指腹の最も中指に寄った部分で1ミリ程度の狭いところで捉える。経穴の大きさは1ミリ程度である。
(4)取穴の際、示指をちょこちょこと屈伸させてはいけない。経穴は必ず感じ取る。山勘で、きちんと捉えないと、たとえ指が経穴に当たっていても、脈の出方が異なり治療効果も違ってくる。
(5)左手全体を軽く安定させるには薬指・小指を皮膚面に当てる。
(6)初心者は位置を捉えるために補助的に右指を用いても差し支えない。例えば曲泉、陰谷など。
(7)ダイレクトに経穴に当ててはいけない。上記の手技により気が動き治療の一環となる。その段階で脈診により術者の技量が判定できる。
(8)切経の速度は速くもなく遅くもなく、落ち着いてゆったりした気持ちでス―ッと気を動かすように行う。
(9)最終的に経穴を捉えるにはここと感じたところで指を左右に心持ち2、3回揺らすようにする。
(10)経絡により深さが異なることを考慮する。原則として、心、肺、脾、肝、腎経の順に深くなる。経穴によっても深さが異なる。原則として指先に行くほど浅くなる。例外として、肺経で太淵より尺沢は浅くなる。

 上記の取穴の順序を簡単に記すと、示指腹を経穴の上流部に当てる。経穴部に近づくに従い指を軽く浮かしていく。そして皮膚面の状態を観察する。経穴より1、2ミリのところで示指腹を立てるようにし1ミリ程度の狭い部分で捉えるようにする。指を左右に揺らすようにして経穴を確認する。
 これらの手技を一つ一つ確認したなら、流れるように行うことで患者も心地よく気も動き治療効果を高めることが可能となる。無意識で行えるようになれば修得の段階から会得の段階になる。

 .手法(刺鍼感覚の修得)
 経絡治療の真髄は「虚実を弁え補瀉する」とあるが、それは気を調整することになる。それには押手・刺手の合理的な運用が大切になる。例えば、「左右圧は補をもたらし、下圧は瀉に通ず」とある。しかしそれは方法の一部でしかない。一貫して必要なのは鍼先の状態を感じ取ることである。術者の気持ちが鍼先に集中して、鍼先に気が集まり患者の状態が捉えられるのである。それらを意識することで、必然的に押手・刺手の微妙なテクニックが会得できるようになる。毎日何気なく行っている技術的なことを言葉にするには大変困難で、全ては伝えられないができる限り表現する。

 a.押手
 陰陽に当てはめると押手は陰、刺手は陽となる。陰主陽従の理論からいくと、陰である押手が大切になる。例えば、押手のみで刺鍼して治療効果を上げるのは可能だが、刺手のみでは不可能である。

 手技の順序
(1)押手、特に示指の下面先端より末節に向かって4、5ミリ程ずらしていくと最も窪んだところに当たる。ここに鍼先が出るようにする。この部分が最も穴所につくように置く。
(2)示指背面爪の部分に中指腹が軽く触れるように置く。中指背面爪の根元付近に薬指掌面が触れるように置く。そして薬指側面と掌面の小指側で押手全体を支えるように安定する。この際、手根部は皮膚面につけてはいけない。
(3)母指、示指の合せ目は軽く触れる程度にして、鍼が進みやすいようにする。
(4)一定の深度に達したならば左右圧をかけ催気する。上面を少し開いて下面の合せ目に隙間がなくなり左右圧も強くかかるようになる。それが行えるようになったならば合せ目全体に左右圧をかけるようにする。それによりスタミナのある良い脈になり、治療効果の持続にも影響する。
(5)左右圧をかけて催気する際、下面を少し浮かすと左右圧が一層強くかかり抜鍼しやすくなる。
(6)補法では抜鍼の際、左右圧を一層強くして左上肢全体で鍼先の方向に押手を落とすようにして、そのままの状態で数秒穴所に置いた後に、経に沿って数センチずらして取る。
(7)補中の瀉では鍼先の感覚が緩むのを度として寝かせ、下面全体を穴所に密着させて一層左右圧を強くする。そして鍼先の方向にゆっくりと下圧をかけながら抜鍼する。2秒程置いて押手を取る。
(8)補中の瀉は基本的には瀉であるので 手技は時間を長くかけないで速く処理するように努める。

 b.刺手(刺鍼感覚の修得)
 刺手で大事なのは鍼先の状態を的確に捉えることにある。そのためには常に竜頭を軽く保持する必要がある。「虎の尾を握るが如く」とあるように、竜頭を感じるか感じないか程度に持つようにする。鍼先を摘み引くと何の抵抗もなく抜ける程度とする。また、ぶつかる等右手に衝撃が加わると落としてしまう程度とする。そして鍼先に気持ちを集中させて気が集まるようにする。

 鍼を持つ際、必ず守ることとして
(1)鍼先と指先が同じ方向になるようにする。
(2)末節は曲げないで指腹中央の最も柔らかいところで摘む。そして竜頭の先端が末節にかかるように広い面積となるように持つ。
(3)合せ目が穴所に対し垂直になるようにする。
(4)最も強く摘む竜頭の位置は根元より4分の1程上のところとする。ここは鍼先に最も気が集まりやすい位置になる。
(5)刺手の力が抜けて安定させるには残った3本指の指頭と指腹の間辺りを置く。この際、小指に最もウェイトがかかるようにする。そして小指球は皮膚面に接触してはいけない。
(6)これにより刺手全体の力が抜け、鍼先の状態が捉えやすくなり、気も入りやすくなるので持ち難くとも慣れるようにする。

 手技の順序として
(1)鍼先を穴所にに置く。先端より1ミリ程鍼体に寄った部分を置く。鍼先の方向に持っていってはいけない。鍼先が円を描く感じで持っていき20度程度の角度で置く。その後、30度程度まで上げる。敏感な患者ではそのままの角度で行う。
(2)補法の際、鍼先の方向は必ず経の流れに随う。
(3)初心者は押手の合せ目より5ミリ程後方に置き、前方に引き経穴に当たるようにする。慣れてくるとダイレクトに当てられるようになる。
(4)合せ目では常に鍼体を感じるようにする。この際、示指腹で強く感じるようにする。
(5)鍼を進めるには刺そう刺そうとしないで、鍼先に重みをかける気持ちで肘で押すように行う。少し鍼先が硬く感じてきたら労宮穴付近で押すようにすると更に硬くなり、進みにくくなったところを深度とする。押したり緩めたり引いたりとあるが、緩めたり引いたりすると脈は開いてしまうので押し続ける。押すことで刺手の気が入る。
(6)補中の瀉でも押し続ける。深度に達したならば少し強く押すと鍼先が緩んでくる。それを度として抜鍼する。
(7)常に鍼先を感じ続けながらその方向に押し続ける。
(8)鍼を軽く保持し続けるには竜頭を感じながら行う。
(9)鍼先の状態を感じ取り気を調整するには傷んで曲がった鍼は使用しない。刺手の気がストレートに鍼先に伝わらなくなる。

 必ず守ることとして、脈診では脈に対し指を直角に当て指腹で診るようにする。
 取穴では指先を経絡の上流に向け経に随いずらす。そして末節は伸ばし気味にして指腹中央で観察する。
 押手では薬指の小指よりに上肢全体を支えるように安定させる。
 刺手では鍼先と指先を同じ方向に向け、末節は曲げないで指腹中央で摘むようにする。
 これらが行えるようになれば基本の60%は完成されたと言える。

 刺鍼感覚を身に付けるのは本治法だけでなく標治法も必要である。それにより気の調整が的確に行えるようになるのである。
 刺鍼技術の修練には自分に行うのがよい。痛みを与えないで刺せるようになるほか、深刺しも容易に行えるようになる。

 .常用穴
  常用穴は最大公約数的な働きがあり、多くの病証に対しある程度の効果が得られる穴であり、誤治反応も出難い穴でもある。経絡治療の創始者達が臨床経験の中から定めたものである。
 病証に従い咳が出れば経金穴、食欲が無ければ兪土穴と安易に運用してはいけない。最初は常用穴を用いて、症状の変化を観察しながら適宜選穴していくことで、誤治反応も少なく、より早く寛解に導かれるようになり、営業繁栄にもつながるのである。
 経穴の部位と取り方として、多数の人達によって示されているが、それは大体の目安にしかすぎない。経穴の大きさは、一ミリ程度とごく小さいので確実に取穴するのは困難である。簡便に取穴できるように、縦軸と横軸の方向で示すことにする。縦にずれるより横にずれると誤治反応が出易い。つまり、横にずれると隣接する経絡に影響するためと思われる。経穴の存在するところの多くは、筋、腱の際とか腱の付着部や筋腹の割れ目等である。また、皮膚横紋の際に多いようである。

≪太淵≫
・部位
 前腕を回外位にする。橈骨動脈上で手関節の横紋のところにあり。横紋は二本あり手根部側の横紋で肘側の縁にあり。
・取り方
(1)経渠穴あたりで動脈上に触れる。
(2)その外縁を確認する。この部分は脈が最も強く打っているところなので確認しやすい。
(3)それに随い先にずらしていくと手根骨に当たる。
(4)1、2ミリ程肘側に戻すと横紋がある。
(5)その肘側の縁で動脈の外縁より心持ち内側に取る。

≪太白≫
・部位
 第一趾内側中足指節関節前下部にあり。
・取り方
(1)第一趾末節内側の高まりより後ろにずらす。下り坂になっており下りきったところで止める。
(2)第一趾を屈伸すると動く筋(母趾外転筋)に触れる。
(3)その足底縁より骨に向かって押す。
(4)それより足背の方向に筋と骨の間の奥に示指腹中指側の縁を押し込む 。
(5)そのまま後にずらしていくと3ミリ程のしこりに当たる。その手前に基節骨の高まりが触れるので間違えないようにする。
(6)その前縁に取る。

≪太陵≫
・部位
 腕関節掌面の横紋の縁にあり。従来より尺側になる。太い腱が2本あり橈側側の太い腱は舟状骨に付着している。尺側側の腱より尺側にある細い腱上横紋の縁にあり。
・取り方
(1)腕関節掌面の肘側に置く。
(2)尺側側の太い腱の尺側に細い腱を確認する。
(3)その腱上に沿って先にずらしていく。
(4)横紋がありそれを越えた縁に取る。それより4,5ミリ先にも横紋があるので間違えないようにする。

≪復溜≫
・部位
 太谿穴より上2寸にあり。
・取り方
(1)内踝中央で最も高まったところを探す。
(2)それより上にずらす。下り坂になっており、下りきったところで止める。
(3)それよりアキレス腱に向かってずらしてアキレス腱前縁で止める。
(4)1、2ミリ太谿穴に寄ったところに取る。

≪尺沢≫
・部位
 ニ頭筋腱の中央で横紋の上縁にあり。上あるいは内側にずれ易いので注意する。
・取り方
(1)肘を少し屈曲してニ頭筋腱を示指、 中指で挟む。
(2)先にずらしていき、最も細くなったところの中央部で脈動を触れる。
(3)それより少し先に横紋がある。その上縁に取る。

≪曲泉≫
・部位
 膝窩横紋より少し先、関節の割れ目、大腿骨の縁にあり。
・取り方
(1)太筋の上縁を示指、下縁を母指で挟む。
(2)上縁に随い先にずらしていくと関節の割れ目にあたる。
(3)大腿骨の縁を目当てに取る。

≪陰谷≫
・部位
 膝窩横紋上の太筋と小筋の間にあり。
・取り方
(1)委中穴より少し上に横紋を確認する。
(2)それに随い内側にずらしていくと太い腱にあたる。その腱を越えて内側縁を確認する。
(3)横紋のところより1、2ミリ先に取る。肝経 寄りに取ることが多いので注意する。

―――――――――――――――八王子はり研究会――